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今月は「挑戦」について考えてみたいと思います。
 私は公認会計士になって30年以上になりますが挑戦する経営者が本当に少ないと感じています。特に2代目・3代目の経営者にチャレンジ精神が少ない、いや、チャレンジ精神がない経営者が大半です。創業した経験もなく創業者である親から甘やかされ、失敗することを恐れてチャレンジしない経営者が蔓延しています。でも、逆にそんなダメ経営者がいるからこそ、チャレンジが大好きな新たな創業経営者が成功する余地があるのです。
 では、何故、2代目・3代目の経営者がチャレンジできないのでしょうか。それはチャレンジすることが不安だからなのです。さらに不安を解消するために努力するかと言えば、努力もせずにチャレンジすることのリスクばかりを強調して何もしないのです。何もやらないことが最大のリスクであることが全く分かっていないのです。
 青山学院大学駅伝部の原監督は下記のように言っています。

青山学院大学駅伝部 原監督の言葉
「良いと思うならばやってみれば良い、
ダメと思ったらやめれば良いだけのこと」


 では、何故、チャレンジが出来ないのでしょうか。チャレンジできない経営者は自分に自信がないので、失敗した時の外部の自分を見る目が気になって仕方がないのです。自分の実力がないことがわかっているので、失敗して自分の評価が下がることが恐ろしいのです。このような経営者のプライドは、チャレンジして失敗しない限りいつまでも保つことが出来ます。何故ならば、チャレンジしなければ、成功できない半面、絶対に失敗はなく、実力がないことを人に知られることがないからです。つまり、実力がない経営者はいざとなってチャレンジすれば成功できるであろうという期待を、自分も周りの人も持つことが出来るので、あえてチャレンジしないのです。チャレンジすると実力がないことがばれてしまうからです。
 しかし、私のような創業経営者は、チャレンジしなければ、売上が上がらなくて自分自身が食べていくこともできません。ましてや人を採用していれば自分が食べられないばかりか、社員の給料を支払うために自分の財産を切り売りしたり、借金を増やしたりしなければならなくなってしまいます。
 実力のない2代目、3代目の経営者は「不安だからチャレンジしない」らしいのですが、実力のある経営者は「不安だからチャレンジをし続けなければならない」のです。経営者で同じように持っている「不安」ですが、チャレンジする経営者がいると思えば、真逆のチャレンジしない経営者がいるのはとても興味深いです。
 古今、企業経営はチャレンジをしなくて生き残ることができるほど決して甘いものではありません。さあこの厳しい経営環境でリスクをコントロールしながら、どんどんチャレンジをしていきましょう。さらにチャレンジして失敗することを楽しみましょう。