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今月は「叱る」について考えてみたいと思います。
家庭でも会社でも、人を教育するには必ず叱るという行為が必要です。よく、「叱ると怒るは違う」と言われます。なるほどその通りだと思います。しかし実際に現場で、自分が叱っているのか怒っているのかの区別をするのはとても難しいです。そこで改めて、叱ると怒ることの違いを見てみたいと思います。

1、感情面
叱るときは理性的でなくてはならないので、感情が高ぶっている時は、一呼吸おいて若干の間をとってから叱ると、感情的に怒らないようにすることが出来ます。
2、目的
相手の行為が自分の意に沿わないと、感情的になって怒ってしまいます。今、自分は相手のためを思って叱るんだと思えば感情的になることはありません。
3、対象の時間軸
過去の行為に焦点を当てると、怒りが湧いてきます。過去の行為は行為として置いておいて、相手の将来を見据えて、二度と同じようなミスしないようにするために叱ると思えば、怒らなくて済みます。
4、心理面
これはとても大事なことです。相手のことが嫌いですと必然的に「怒る」になってしまいます。やはり、相手のことを好きになれば、愛と勇気を持って叱ることが出来るようになります。社員を自分の子供と同じように好きになることです。
5、言い方
感情に任せて言いたいように言っていては、相手は理解できません。叱るときは、相手の性格や今の心理状態を見て、叱り方を臨機応変に変える必要があります。例えば、厳しく叱った方が理解しやすい相手と、厳しく叱らない方が理解しやすい相手がいます。
6、方法論
相手を成長させるために叱るわけですから、1回叱っただけで理解して成長していく人間はいません。相手の成長度合いを見ながら、試行錯誤して叱って成長させていくものです。

さて、最後に私が叱るときに気を付けていることが3点あります。まず1点目は、叱った後にその感情を後に引かないことです。とっても難しいことですが、叱った直後でもケロッとして、その叱った相手と笑顔で話すことです。2点目は、叱るときは相手の行為を叱るようにします。決してその人の人格や性格を否定してはいけません。3点目は、叱るときはその場で即座に叱ります。周りに誰がいようと構いません。叱って効果があるのはその時です。過去のことを叱っても殆ど効果がありません。
さて、叱るという行為はとっても難しいですが、経営者として必ず身に付けなくてはならない技術です。