企業の戦う領域を明らかにしよう

 企業が将来像を明らかにする場合、進むべき方向性を定めるのが経営ビジョンや経営方針とするならば、その具体的な道筋を示すものが経営戦略と言えます。この経営戦略を構築する上で真っ先に考えておくべきものが、「事業領域(ドメイン)」と呼ばれるものです。

この「事業領域」は、企業の戦う領域を定めるものです。「事業領域」を定めることで、企業の事業展開を広げる範囲を明らかにし、その領域における社員の思いの方向性を同じにし、経営資源を集中させることができます。つまり企業が経営ビジョンや経営方針を実現しようとするときに、何をするのか、その選択肢の領域を定めることともいえます。

この「事業領域」を設定する場合には、まずはじめに経営者の価値観である「経営理念」と「環境変化」から導き出される方向性との整合性を考慮して設定します。経営理念から逸脱した「事業領域」では、社内の一体感が形成されません。次に、その選択した「事業領域」が将来への成長性を持っていることです。いくら経営理念と整合が取れた「事業領域」を設定しても、将来性のない「事業領域」を設定したのでは、そもそも戦略とは言えないからです。また、その「事業領域」で自社の強みが活かせるかも重要なポイントとなります。強みが発揮できないとすぐに他社との競争に敗れ、十分な成果を確保することができないからです。

さらにこの「事業分野」を設定する際には、広すぎても狭すぎても問題があります。広すぎる場合、前述したとおり経営資源が分散したり、方向性が曖昧になるなどの問題があり、狭すぎる場合は環境変化への対応が困難となるからです。よって戦略を考える場合には、この事業領域をどう捉えるかが重要なポイントになるのです。

(MyKomonプロジェクト経営コラムより抜粋しております。これらの情報を実際の意思決定等に利用される場合は、利用者ご自身の判断でお願いいたします)