セルフコーチングの奨め3 ~さもあたかもそうであるように~

“段取り八分”、物事の成就において、段取りは非常に重要です。コーチングでいうところの重要な段取りとは、ありたい姿(ゴール)を明確にイメージする力でしょう。例えば、仕事を進めるうえで、いつも理想やゴールが曖昧な人というのは、進捗スピードや出来上がりの状態が散々であることが多いようです。理想やゴールが曖昧であるということは、基準とするものを明確に持たないわけですから、程度の低い状態で妥協しても、遅れて未完了であっても、自分は気にならないのです。
世の中、独りで生きてゆければ良いですが、特に仕事は相手があるものです。理想やゴールを持っていた相手は、散々な結果に青ざめて、時に迷惑を被ります。やがて、自分は愛想を就かされ、結局望まない結果になるかもしれません。
稀に、仕事のゴールを設定しなくても、素晴らしい結果につなげる人はいますが、自分に都合良く、真に受けてはいけません。これらの人は、わざわざ一つの仕事にゴールを設定しなくとも、いつも最善最短をイメージし、それを常として自身の能力を発揮しています。自然にセルフコーチングをしていて、良い成果を出せる習慣が染みついているのです。
以前、人並み以上に成果を出す人へ、仕事をする自分のイメージについて尋ねたことがあります。その人は「お客さんに、“君はいつも早いな、今回も仕上がりは申し分ないよ。タイミング良く連絡をくれて、こちらの要望を聴き入れてくれてありがとう”、そう言ってもらえる自分でありたいな」と語りました。加えて、さもあたかもそういう自分であるかのように、日々着々とスピーディーに、どの段階のどの仕事も手を抜かず仕上げ、誰とでも密に連絡を取っている姿を見ました。常にそうであることが当たり前のように振る舞っているのです。
段取り八分とは、どこまで現実的・具体的に先行イメージを描き続け、イメージ通りの自分で行動できるかなのです。

■ゴール(ありたい状態)の明確化
ありたい姿、ありたい状態を達成できたとしたなら、それは具体的にどんなだろう?自分に問いかけ、リアルなイメージをトレーニングしましょう。
~さもあたかもそうであるように~
1. 達成した状況・手に入れた状況を想定する
(達成した状況は?こうであったらいいなぁと思う場面は?等)
2. 想像をより具体的なものにする
(どこにいるか、何があるか、誰と一緒か、どんな様子か、どんな表情か、自分が主役の映画をつくるように場面を展開する)
3. 体験しているように具体化する
(自分がその場に実際にいるかのように好ましい状態を想像する。どんな考えを持って、誰とどのようなやり取りをしているのか、その際のしぐさや声のトーン、感情、呼吸等、体感を伴うようにありありと想像してみる)
4. さもあたかもそうであるように振る舞う=定着させる
(ありたい状態を手に入れた自分として、好ましい状態の考えや視点、感情・言動などをキープして、日々過ごす)

(MyKomonプロジェクト経営コラムより抜粋しております。これらの情報を実際の意思決定等に利用される場合は、利用者ご自身の判断でお願いいたします)