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今月は「読書」について考えてみたいと思います。

あなたにとって本を読む、つまり読書はどんな存在でしょうか?余暇を楽しむためのもの、とっても大事な趣味など様々な声が聞こえてきそうです。

しかし私は、人にとって読書とはもっと重い存在だと思っています。読書は人の成長には欠かすことができないものです。時に「私は本を読むことが嫌いです。」と言う人がいますが、そんな人を見ると底の浅い人だろうなと推測がついてしまいます。読書の素晴らしさに気づいていない人です。

下の文章は佐藤一斎の言志四録の中の言葉です。

太上(たいじょう)は天を師とし、
その次は人を師とし、
その次は経(けい)を師とする。

「最も優れた方法は、天地自然の理法や宇宙の真理を一番の先生として学び、その次の方法は、立派な人物を先生として学び、第3番目の方法は経書(書物)を先生として学ぶ。」という意味です。

天地自然の理から学ぶとは、自分の実体験で学ぶことです。しかし、人間誰でも時間は平等で24時間しかありません。経験を通して自然から学ぶことには、時間的な制限があります。次に優れた方法は人から学ぶことです。尊敬する人の話を直接聞いたり、講演会やセミナーに参加して人の話を聴いて学ぶことも、とても有意義だと思います。しかし、人の話を聞くためには、人と自分の時間と場所が一致しないといけないので、やはり時間と場所の制限ができてしまいます。

3番目の方法が読書です。書籍を師とするのです。読書の一番の良さは、時間や場所を選ばず、いつでもどこでも読めることです。早起きして読書をする、電車の中で読書をする、お昼休みに読書をするなどなど、いつでもどこでも読書はできます。

さらに好きであろうと嫌いであろうと、あるいは著者と全く面識がなくても書籍を購入さえすれば読むことができるのです。そして、私の大好きな稲盛和夫氏や永守重信氏のような名経営者の言葉が綴られている書籍が、千円前後の価格で手に入って、いつでもどこでも読むことができるのです。稲盛氏や永守氏は私のことを全く知りませんし、当然会うこともできないのに書籍を通じて、稲盛氏や永守氏の考え方や生き方を知ることができるのです。考えれば考えるほど凄いことです。さらに書籍の凄いところは、読む人の想像力あるいは意識によって、その人にとってプラスにもなるしマイナスにもなるところです。読書は読む方に主導権があるのです。書籍が自分を成長させることができるかどうかは、読む人次第なのです。

体験から学ぶより、人から学ぶより、書籍から学ぶことは劣るかもしれませんが、いつでもどこでも読むことができ、さらに低価格で手に入るところが最大の特徴です。中小企業の経営者であれば少なくとも週に1冊は読みたいものです。

最後に以前に読んだ書籍をもう一度読んでみることもとても興味深いものです。私が高校のころに読んでとても感動した書籍を30歳のころに読んだとき、全く感動しませんでした。そして、大学生のころ読んでとてもつまらないと思った書籍を、最近読んで感動したこともあります。これは自分が変化している、成長している証拠だと思います。
これからもどんどん書籍を読んで成長していこうと思っています。