1. 税務調査とは
「税務調査」という言葉は知っていても、実際にどのようなことをするのかご存じない方や、映画やドラマのように突然ガサ入れが来る様子を想像される方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、税務調査について正しい知識を身につけていきましょう。

2.任意調査と強制捜査
税務調査には、「任意調査」と「強制捜査」の2種類があります。映画やドラマで見かけるシーンは、「強制捜査」であることが多いようですが、通常の税務調査は、「任意調査」です。

・強制捜査
国税局の捜査部(いわゆるマルサ)が担当する脱税金額が大きい悪質な納税者に対する調査です。よほどの悪いことをしていなければ、強制捜査を受けることはないでしょう。
・任意調査
通常の任意調査は犯罪を前提とした調査ではなく、正しく申告が行われているか調査し、申告内容が間違っていたら、正しい方法を指導するというのが目的です。
任意調査は、所轄の税務署が行います。
(以下は任意調査に絞って、ご説明していきます。)

 

3.事前連絡
税務調査には、「事前に日程の連絡がある調査」と「事前の予告がなく、突然やってくる調査」があります。税務調査が行われる場合は、原則、事前に連絡があります。
まず税務署から、顧問税理士であるSMC税理士法人に連絡があり、会社とSMC税理士法人とで打ち合わせをして、日程を決めます。
現金商売や過去に重加算税を受けた場合など脱税が疑われる場合は、事前の予告がなく、突然、税務調査がやってくる場合があります。しかし、あくまで任意調査ですので、税務調査を始めさせず、日程調整をすることもできます。動揺せずに、まずはSMC税理士法人にご連絡下さい。

4.税務調査の流れ
ここからは、税務調査当日の流れをご説明いたします。
税務調査は基本的には、午前10時から午後16までの間に行われます。通常の調査は2日間ですが、規模の大きな会社の場合は3日間になることもあります。

・1日目 午前中は雑談と会社の状況の確認。
調査官は社長との会話を通して、社長の人柄を見たり、取引の流れを把握し、帳簿の処理の仕方などを確認していきます。
午後から帳簿の調査が開始されます。
・2日目 引き続き午前中から帳簿の調査が行われます。夕方に報告が行われ、16時には調査が終了します。
代表者は、帳簿の調査が行われている間は、立ち会わなくても大丈夫です。
また調査官の昼食の用意をする必要はありません。
税務調査では、調査官からさまざま質問を受けますが、すべてその場で回答する必要はありません。記憶があいまいな部分もありますし、「調べてから回答します」という対応をしましょう。

帳簿の調査では、取引に関する受注伝票、メモ書き、納品書、請求書、在庫表などさまざまな書類を確認します。通常の税務調査では過去3年分を対象としますが、青色申告の欠損金の繰越控除を受ける場合は、帳簿書類を10年間保存しなければなりません(平成28年度の税制改正により、平成30年4月1日以後に開始する事業年度において生じる欠損金については、帳簿の保存期間が10年間に延長されています)。

5.税務調査後
2日間の調査が終わった後も、税務調査は続きます。
税務調査での質問を調べて回答します。また調査官から、税務調査で調べきれなかった項目についての確認が行われる場合もあります。
税務調査の結果は、調査終了後1ヵ月ほどで、税務署側から、SMC税理士法人に連絡があります。

6.まとめ
今回は、税務調査の流れについてご説明いたしました。
税務調査の連絡がありましたら、まずはSMC税理士法人の担当者とよくコミュニケーションを取って打合せをしましょう。
普段から、きちんとした帳簿処理をしていれば、税務調査を怖がる必要はありません。
落ち着いて対応していきましょう。