平素は、私どもSMCグループの活動にご協力賜りまして誠にありがとうございます。
今月は「社員」について考えてみたいと思います。
「企業は人なり」と言われるように、企業という組織の強さは、社員の能力あるいは質によると思います。では強い企業集団の社員の共通点は何でしょう。日本電産の永守社長が仰っている、強い企業集団の社員:7つの条件をあげてみました。

1、当たり前のことを当たり前にやれる社員
2、弛まぬ挑戦と闘争心を持った社員
3、何事にもスピード感ある対応をする社員
4、決めたこと・約束したことは必ずやり遂げる社員
5、今日やれることは必ず今日やる社員
6、向上心を持った社員
7、常に自責の行動・発言をする社員


上の7つの条件を見ると、当たり前のことが書いてあるだけと感じますが、こんな簡単なことが出来ないのが中小企業の社員なのです。常に上手くできない理由を他人の所為にして、向上心もなく、決められたこと、約束したこともやらずに平気なのが中小企業の社員です。
 でも、これも仕方がないことです。自ら考え自ら行動できるような社員は、上場会社へ行ってしまって中小企業には入社してきません。そこで中小企業では普通の社員あるいはできない社員を採用して、社内で鍛えて優秀にしていくしかないのです。中小企業には優秀な社員が入社してこないと嘆いている経営者がいますが、三流の経営者の下に優秀な社員が入ってくるはずもなく、その経営者にピッタリ合った三流の社員が入ってくるものです。
 永守社長の言葉を借りれば「歩を金に変える」ことが出来れば良いのです。並みの社員である「歩」を優秀な社員である「金」に育てていくのです。
 さて、私は基本的に社員を育てるためには、褒め方ではなく叱り方がとても重要だと思います。私の原則は「人は人前で叱り、個別に褒める」「人は言葉で叱り、文章で褒める」です。これを詳しく説明すると紙面が足りないので一つだけ説明をします。人前で叱る理由は、約束を守れなくて人前で叱られて傷つくようなくだらないプライドであれば捨てるべきだと思っているからです。叱られるようなことをしないことです。人前で人を叱ることが出来る人は愛情がある証拠です。人前で叱ることが出来ず個別に呼んで叱る人は、愛情もなく自分が嫌われたくないからやっているだけです。本当に冷たい人間です。
 さて、どんな時に人を叱ると効果があるのでしょうか。私は主に下記の4つの場合に社員を叱ります。
①組織で決めたことを守らない・時間を守れない ②できないことを人の所為にする ③能力向上をしない・自己投資をしない ④今やれることをやらずに仕事を先送りにする です。
 社員を叱るのは社員に興味を持っているということであり、社員を叱ることができない経営者あるいは上司は、部下である社員に興味がない証拠です。