銀行が融資したくなる決算書とは?

銀行が融資したくなる決算書とはどんな決算書でしょう。
銀行が融資の際にチェックしている項目はたくさんありますが、今回はチェック項目のうち、4つを抜き出してご紹介します。 


銀行は直近の決算書から「損益計算書の利益」をチェックします。

利益と言っても損益計算書には売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期利益、当期利益の種類の利益があります。銀行は、どの利益を重視するのでしょうか。
最も注目するのは、経常利益です。支払利息をマイナスした後の経常利益がプラスであれば、銀行はひとまず安心します。

次に注目するのは営業利益です。営業利益は本業がもたらす利益ですので、プラスであることが重要です。

多額の役員退職金を販管費で処理したため、営業利益も経常利益もマイナスになっている決算書を見ることがあります。特別損失で処理すればマイナスになるのは税引前当期利益と当期利益だけであるにも関わらず、わざわざ営業利益をマイナスにしてしまう決算書は避けたいものです。

「注意すべき銀行融資のポイント 経常利益は必ずプラスにすること。」


銀行は決算書から過去2年分の「経常利益」をチェックします。

銀行は当期の経常利益がプラスであるだけで、融資できるかを判断しているわけではなく、過去の実績も重要視します。2年間連続経常利益がプラスであれば、銀行の評価は非常に高くなります。

経常利益が黒字の後、今期のみ赤字の場合は、今期の赤字は「一時的なものである」ということを説明する必要があります。またその根拠となる資料も必要です。

3年間連続経常利益がマイナスである場合は、まず、融資を受けることはできないと考える方がよいでしょう。

「注意すべき銀行融資のポイント 経常利益3年連続マイナスは絶対に避けること。」


銀行は直近の決算書から「貸借対照表の自己資本(純資産)」をチェックします

貸借対照表の資産から負債を差し引いた純資産は、資本金と創業から当期に至るまでに出してきた当期利益との合計金額でもあります。過去の会社運営の結果を表しているので銀行はとても重視します。

資産よりも負債が上回る(純資産がマイナスになる)と債務超過の状態になりますが、この債務超過の状態では返済能力のない会社と判断されますのでまず融資を受けることはできません。

なんとしてでも債務超過は避けるべきです。

「注意すべき銀行融資のポイント 債務超過は絶対に避けること。」


銀行は決算書から「貸借対照表の売掛金と在庫」をチェックします。

銀行は、利益が架空に計上された粉飾決算ではないかを常に気にしています。
安易に利益を増やすために売上の架空計上をした場合、現在の会計の仕組みでは必ず売掛金などの金額が過大になり銀行はこの動きを見逃しません。

また、在庫の架空計上をした場合には、売上が減少しているにも関わらず、在庫は増えたり、粗利率(売上総利益÷売上高)が異常に高くなり、銀行はこれも見逃しません。

粉飾決算が見つかった場合、銀行との信頼関係は崩れ、融資を受けることはまずできません。架空在庫と架空売掛金など安易な利益操作は絶対に避けるべきです。

「注意すべき銀行融資のポイント 在庫と売掛金の残高に注意」


以上、ポイントを4つご紹介しました。これらは、銀行がチェックする重要ポイントだけではなく、会社経営を行う上で最も重要なキャッシュを増やすポイントでもあります。

日々チェックし、会社経営にお役立て下さい。

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