夢を叶える経営計画の作り方②。限界利益の考え方

限界利益とは


 売上計画を立てるときに重要なのが、限界利益を把握しておくことです。企業において、この限界利益をいかに増やしていくかが鍵であり、5ヵ年計画においても重要なポイントになります。

算式:限界利益=売上-変動費

変動費と固定費


 変動費は、売上の増減に直接影響する経費で、『① 仕入(材料) ② 外注費』 の2つを指します。運送業においては燃料費を変動費にする場合がありますが、まずは仕入(材料)と外注費の2つを変動費としましょう。
ただし、在庫の増減は変動費に影響しますので、仕入(材料)と外注費に在庫の増減を加味したものを変動費として下さい。

算式:変動費=仕入又は材料費+外注費+期首在庫※1-期末在庫※2
※1 期首在庫=期首商品・期首材料・期首仕掛・期首未成工事支出金
※2 期末在庫=期末商品・期末材料・期末仕掛・期末未成工事支出金

 固定費は、例えば人件費、地代家賃や水道光熱費など、『変動費以外の経費』を指します。

限界利益率と損益分岐点における売上高


 限界利益を売上で割った率が、限界利益率です。

算式:限界利益率(%)=限界利益÷売上高

 この限界利益率を用いれば、利益を生むために必要最低限の売上高を知ることができます。言い換えると損失を出さないために必要な売上高を意味します。これを『損益分岐点における売上高』といいます。

算式:損益分岐点における売上高=固定費÷限界利益率(%)

 そのため、限界利益だけでなく、限界利益率の高い商品を生み出し、その商品の売上げを伸ばすことも必要になります。

売上計画


 例えば、前期の売上を下記のように分類し、それぞれの限界利益及び限界利益率を求めたとします。

A商品:売上高 4,000万円 限界利益400万円 (限界利益率10%)・・・市場は飽和状態
B商品:売上高 1,000万円 限界利益300万円 (限界利益率30%)・・・今後成長市場
C商品:売上高 3,000万円 限界利益600万円 (限界利益率20%)
D商品:売上高 2,000万円 限界利益400万円 (限界利益率20%)

 A商品の売上高は最も大きいですが、限界利益でみるとC商品の方が儲かっていることが分かります。しかもA商品の市場は飽和状態で、今後売上を伸ばしていくのは難しい状態。となると、5年後のA商品は縮小方向、そしてB・C・D商品を伸ばしていく、という計画になります。特にB商品は、現在の売上高は少ないが、限界利益率も高く成長市場です。

したがって、B商品をメイン商品にするように計画を立てる。こんな風に考え、売上計画を作ってみては如何でしょうか。

①売上を分類する
②分類毎の限界利益及び限界利益率を算出
③市場などを調査
④どの売上を5年後に向けて伸ばしていくのか、又は縮小していくのかを決める。

という手順で、売上計画を立てると良いでしょう。

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