田宮製畳

 新コラム「先行経営の成果紹介」、最初にご紹介するのは、田宮製畳さんです。
老舗の畳屋さんですが、過去に「安さをアピールしたチラシ」を地域で配布し、反響はとても良かったものの、利益がなかなか出なくて苦しんでいらっしゃいました。おまけに「チラシを入れないと売上が減りそうで怖い」ということで、安価をうたったチラシを入れ続けました。
 経費も節減し、新しい取り組みもし、前向きに計画を立てて売上を上げる努力をし、利益は出るようになりましたが、改善のスピードが芳しくありません。

 ある時、原価をもう一度見直してみました。従来の原価計算の方法ではなく、「畳を取りに行く」「家具を移動させて畳を外す」「工場へ運んで施工する」「新しい畳を設置しに行く」という工数まで計算したところ、利益がとれていないことが分かったのです。長年この仕事に携わってきた田宮社長ですら、このことに気がつかずに事業を行ってきました。
 そうは言っても、材料を減らす、外注を減らす、工数を減らす、という原価の削減は限界があります。逆に目をつけたのが「値決め」でした。果たしてこの単価でよいのか?
 適正な単価でチラシを作ろうと決めましたが、ここで従業員から大反対に合います。お値打ちな単価で受注をしていたので、営業がしにくくなるからです。ここからは社長の役割。従業員さんへ原価の根拠や値決めのまずさを説明し納得してもらった上で、全社で取り組むことを決めました。
 私たちの仕事は数字をお見せすること。数字は「行動の影」です。数字から表れる問題点を行動に移して下さった田宮さん。業績は順調です。