平素は、私どもSMCグループの活動にご協力賜りまして誠にありがとうございます。
今月は「利益」について考えてみたいと思います。

①顧客満足のバロメーター
 ドラッカーは、企業活動の目的は「顧客の創造」であると言っています。お客様を創造して、満足していただければ、当然、売上が増えて、利益も増えるはずです。言い換えれば、利益の大きさは、どれだけ顧客を創造し満足を得たかの「ものさし」ということです。つまり、売上・利益は顧客満足の結果の数値なのです。

②事業の有効性と健全性を計る物差し
 利益は、企業にとってその事業がどれだけ有効か(顧客にとって価値があるか)、そして、しっかり儲かる仕組みになっているか(健全性があるか)を判断する基準となります。利益が大きければ、その事業は有効であり、健全であることになります。一方、利益が小さかったり、損失が出ているのであれば、その事業は有効ではなく、不健全ということです。

③将来のリスクへの備え
 この項目が最も重要です。現在出ている利益は、将来のリスクに対する備えであり、未来の費用なのです。現在の利益、つまりキャッシュを将来のために貯蓄しておけば、将来のリスク、例えば「売上が激減した」「災害で損失が出た」などの場合に使うことができます。税金を支払いたくないため、節税のため等と言い、無駄な費用に支出して、リスクへ備えるための利益とキャッシュを減らしてしまわないことです。

④将来の利益獲得のための準備
 利益が出ていれば、将来の投資のために、利益やキャッシュを使うことができます。設備、施設、商品開発、市場開拓、人材育成など、効果が将来にも及ぶものに支出することができます。利益が出ていなければ、将来のための投資にキャッシュを廻すことができません。利益が出ていないにも関わらず、無理して将来のための投資をしてしまうと、赤字になってしまったり、キャッシュが無くなってしまう恐れがあります。

⑤資金調達のための誘い水
 利益は、キャッシュを生み出すための最も健全な資金調達手段です。キャッシュを生み出す利益が少なければ、金融機関からの借入の返済ができないことになり、融資を受けることができません。つまり、利益は金融機関からの信用のバロメーターということになります。金融機関は利益の上がっていない会社にはキャッシュを貸さないのです。

ドラッカーの5つの利益の役割

①顧客満足のバロメーター
②事業の有効性と健全性を計る物差し
③将来のリスクへの備え
④将来の利益獲得のための準備
⑤資金調達のための誘い水

 以上の通り、利益は5つの役割を持つ、とても大事な数値なのです。可能な限り利益を大きくする努力をしましょう。利益の意味の分からない三流会計事務所の節税対策提案に気軽に乗らないことです。
 安易に節税提案をする三流会計事務所と、税金を支払いたくない三流アホ経営者が結託して、企業を潰すのです。