会社設立後3~5年経過して「支出ばかりかさんで売上が伸びない」「借入金の返済に必要なお金を用意できない」などの悩みを持つ経営者の方たち。
その多くは経営計画を立てていないことがほとんどです。

今回は中期経営計画の作り方と実践方法を解説します。
行き当たりばったりの経営ではなく、5年後の理想の姿を描き、現実まで具体的に落とし込めれば必ず利益が残り儲かる経営を行うことができます。

実践のコツは経営者自らがワクワクできること。
5年後の理想の姿を実現する為に「今」何をするかを考えることが大事です。
ワクワクしながら儲かる経営計画の作り方を学んでいきましょう。

まずは経営理念・経営目標をつくる

経営理念とは会社が永遠に追い続けていくもので、会社の存在意義を謳ったものです。
「お客様のため、従業員とその家族のため、社会のため」に会社があるのだということ、つまり会社が存在する根本の考えが経営理念です。

なかなか思いつかない場合には、他の会社の経営理念を真似するのも手です。
いろいろ見ていくと自分にぴったりの経営理念が見つかったりします。

経営目標は、先ほど説明したワクワクする自分の理想を指します。
ただし、この目標は「こなったらいいな」と楽観的な気持ちではだめです。「こうする!」と決めることが大切です。

例えば、東京在住の人が北海道の札幌市に行く目標を立てたとします。
このときに「いけたらいいな」と思っているうちは、旅に出ようとはしないでしょうし、出ても方向を失い、いつまでたっても到着できなくなります。
「○月○日に北海道に行く!」と決めて旅に出れば、今自分がどこに居るのか、向かっている方向は間違っていないか、今よりも他の交通手段に乗り換えるべきかなどをチェックし、修正をすることができます。
そのため、ワクワクする目標を掲げたら、どんなことが起ころうとも必ず達成すると決意することです。

5年後の売上げを達成するためのプランを考える


次に5年後の売上金額を決めましょう。
5年後には御社の売上はいくらになっていますか?今の年商の2倍?3倍?4倍?
現在の年商が5,000万円なら5年後は最低でもその倍の1億円以上にしないとワクワク感はないでしょう。
ワクワクしてきて、「やり遂げるぞ!」と思える金額を設定することが儲かる経営計画を作る大事なポイントになります。

さあ売上が決まったら、次はその売上を達成するためのアクション・プランを作成しましよう。

現在の年商5,000万円を5年後1億円にするためには、会社はどのようになっているか想像しましょう。

取り扱う商品は5種類で粗利率55%、店舗数は東京の青山と愛知の名古屋市に2店舗で家賃は年間360万円、従業員は各店舗5人で計10人で人件費は3,500万円、広告宣伝の方法としてDMと折込広告、SNSの3つで費用は年400万円など、5年後の売上げを上げるための経費などを具体的に決めていきます。
なお、現在の経費とさほど変動のない費用については、実績値として現在の経費の金額を用いることをお勧めします。

後はカンタン!5年後の計画になるために今現在から何をやるべきか落とし込んでいきます。

例えば、従業員を増やし、研修する必要から3年後には従業員を2人採用するとか、新店舗の開店を4年後にするから3年後には資金1千万円の借入れをして店舗内装工事を着工し、DM10,000通で広告を打つなどなど各年で行うべきアクション・プランを立てていきます。

このアクション・プランは例であげたとおり具体的に時期や目標数値などを決めることで経営者自らの行動指針が出来てきます。
ただし、1点だけ注意が必要です。

それは最初に決めた経営理念及び経営目標に合致しているかどうかです。
それらに合致していれば実行に移した時に目標を見失わずに進むことが可能となりますので、計画を立て終わったときにもう一度確認してみましょう。

たどり着くまでぐるぐる回す。PDCAこそが肝心

目的地に到着するために徒歩、自転車、車、電車、飛行機、船など様々な方法があります。
また、ルートも手段によって陸だったり、空だったり、海だったりします。
陸を車で行くのであれば、高速道路だったり、一般道だったり、遠回りしたり、近道を見つけたり、電車で行くのであれば、新幹線であったり、在来線であったり、地下鉄であったりと、ルートと手段の組み合わせでいろいろと変わってきます。
到着予定日に間に合うように途中でルートや手段を変更しながら旅を続けていくことになるでしょう。

計画を練って実行し、計画通り進んでいるかを確認し、大丈夫であればそのままで、間に合いそうになければ、違う手段やルートを変更してまた先に進んでいくことになります。
このサイクルがPDCAです。PDCAがうまく回らないときは、計画に近づくことができない状態が続きます。

お気づきお気付きかと思いますが、PDCAサイクルの中で一番大事で一番難しいのは“C(Check)”と“A(Action)”です。

計画通りにできているか一定期間でチェックし、計画通りでなければ修正するための方法を考えて実行することが計画を達成するために必要になります。

達成できない理由を知れば達成の可能性が高まる

計画が達成できない理由をまとめると以下のとおりです。

①目標そのものが高すぎた
高い目標を立てるのは大切ですが、売上を5億、10億、20億と絵空事のような目標ですと未達成に終わってしまいます。

②会社内部に浸透せず、やる気がでない。
経営者は盛り上がって計画を立てたが、従業員は誰も知らない状態ではいけません。

③目標は正しいがやり方が間違っている
新しい市場で新しいモノを売るだとか、ホームページを作るだけ作って何もしないというようにやり方を間違ってしまうと目標は未遂で終わってしまいます。

④会社本位でお客様無視
値上げをする、外注先に無理をいうなど会社本位で動いていては計画は達成されません。

⑤目標達成の動機づけがない
なぜ、達成しなくてはいけないのか、達成すると会社がどうなっているのか、スタッフはどうなっているのか、お客様はどうなっているのかという動機づけがないと上手くいきません。

⑥徹底力が足りない
これが一番重要です。「やろう!」と意気込んで計画を立てても、計画を立てて終わりという経営者や徹底力が足りず途中で諦めてしまう経営者もいます。
徹底して計画達成に向けてPDCAを回していくことが重要です。

⑦大きな状況変化が起きた
リーマンショックのような経済が急変したとか地震や火山噴火なののような自然災害などは避けられませんので仕方ありません。
ただし、東京オリンピックや消費税増税はこの大きな状況の変化には含まれませんので、これは計画に織り込む必要があります。

自分でできなければ他人の力を借りるのも手!


子供を勉強するようにするための方法の一つに学習机を買わないというのがあります。
学習机がなかったら勉強しないのでは?と思われるかもしれませんが、子供を食卓で勉強させ料理など家事をしながらお母さんが子供を見ているのが良いそうです。

そうすることで子供は勉強することが習慣付いてきて、一人でも勉強するようになるそうです。
母親が見ているから勉強をするようになるのです。

誰かにチェックしてもらえばやれる場合の一例ですが、自分でチェックできないのであれば、誰かにチェックを頼むのも計画を達成する一つの方法です。

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