会社を始めたら会計帳簿をつけなくてはいけません。
なぜ会計帳簿をつけなくてはいけないのでしょうか。
それは正確な貸借対照表・損益計算書を作成するためです。

それではなぜ正確な貸借対照表・損益計算書を作成しなくてはいけないのでしょうか。
それは正しい決算書を作成し、正しく申告をするためです。
それだけではなく正確な決算書により、会社の現状を把握することができるからです。

例えば、健康診断で診断結果が間違っていたとしたらどうでしょう。本当はBという病気だけれど、「あなたはAという病気です」と診断されてしまうと、治療方法も異なりますし、その治療を続けても治りません。

同じことが決算書でも当てはまります。
間違った数字を元に経営判断をしていれば、進むべき方向を誤ることになってしまいます。

正しい決算書により会社の現状を正しく把握した上で、経営者はこれからどんな手を打っていくのかを考えなくてはいけません。

正しい決算書を作成するために、会計帳簿をきちんとつける必要があるのです。

会計帳簿とは


それでは、会計帳簿とは一体何を指しているのでしょうか。
会計帳簿は主要簿と補助簿に分類されます。

主要簿とは、企業等の取引を体系的に統括するものです。
具体的には、仕訳帳・総勘定元帳などがあります。

一方、補助簿とは、名前の通り補助的な役割をする帳簿です。
具体的には、現金出納帳・預金出納帳・売上帳・仕入帳・手形帳などです。

主要簿

○仕訳帳とは
日付順にすべての取引を記録していくものです。
補助簿をつけ、そこから仕訳を起こし、仕訳帳に記録していきます。
仕訳を起こした後に、科目ごとに記録していくものが次に出てくる総勘定元帳です。

○総勘定元帳とは
勘定科目ごとにすべての取引を記録していくものです。
「元帳」とも言われます。
総勘定元帳には、勘定科目ごとにすべての取引が記録されているため、会社の概要が分かります。

補助簿

○現金出納帳とは
現金の収入と支出の取引をすべて記録するものです。
手元の現金の残高と現金出納帳の残高は、必ず一致しなくてはいけません。
1円でも合わなければ、原因を探すか、「現金過不足」としてそれを記載する必要があります。

たかが1円とせず、残高を正確に合わせることが重要です。

○預金出納帳とは

預金には、当座預金・普通預金・定期預金・納税預金など様々な種類があります。
口座別に、通帳に記帳されている取引をすべて記録していきます。
ですから、口座ごとに預金出納帳の残高と通帳の残高は必ず一致します。

○売上帳とは
売上帳には、いつ、どの商品を、誰に、1個当たりいくらで、何個売り上げたかを記録します。
値引きや返品があった場合は、値引き後の金額を記載するのではなく、当初の金額と値引き額・返金額(返品の詳細も記載します)等、売上・値引き・返品に関わる取引が分かるように記録しておきます。

○仕入帳とは
仕入帳には、いつ、どの商品を、誰から、1個当たりいくらで、何個仕入れたかを記録します。
値引き・返品についても売上帳と同様に記録します。

○受取手形記入帳
手形ごとに、手形の種類・支払人・振出人(裏書人)・振出日・満期日・金額・顛末などの情報を記録します。
手形の種類は、約束手形・為替手形などがあります。
支払人には手形代金を支払う人を、振出人には手形を振り出した人、又は裏書した人を記録します。

顛末の部分には、手形が最終的にどうなったか(入金・割引・裏書)を記録します。

また、受け取った手形が期日までに決済できているかも確認が必要です。

○支払手形記入帳

手形ごとに、手形の種類・受取人・振出人・振出日・満期日・金額・顛末などの情報を記録します。
顛末の部分には、手形が最終的にどのように処理されたのかを記録します。手形が未決済の場合は空欄のままにしておきます。
振り出した手形が決済できなかった場合、その手形は不渡手形になります。不渡手形を2回出してしまうと、銀行の取引が停止してしまいます。

期日まで決済できるように資金を準備しておくことも必要ですが、そもそも危険な調達方法である支払手形を振り出さないような経営を心掛けましょう。

まとめ

このように会計帳簿は種類も多く面倒な作業も沢山ありますので、煩わしく感じられるかもしれません。
しかしこの会計帳簿をつけることで、正しい会社の数字を見ることができます。
面倒だから・・・と敬遠しないで、まずは現金出納帳から作成してみてくださいね。

投稿者プロフィール

曽根 詩央里
曽根 詩央里
1990年岐阜生まれのB型。
中京大学・大学院に在学中、大原専門学校に通い税理士講座を受講。
大学院卒業後、SMC税理士法人に入社。
実務経験を積み、2017年税理士登録。現在税務の他、先行経営(MAS監査)を通じてお客様の経営支援を行っている。