みなさん経営計画書を毎年作っていますか?
経営計画書といっても、5~10年後を描いた中期経営計画書、当期の具体的計画を描いた単年度経営計画などがあります。

経営計画書を実際に作成されている中小企業の経営者は、全体の20%以下です。
「作った方が良いと分かってはいるけれど、なかなか作ることができない」というのが多くの経営者ではないでしょうか。

では、なぜ作らないのでしょうか。

経営会者が経営計画を作らない理由


「計画を作っても、どうせ絵に描いた餅になり実現できないので無駄」
これが、もっとも多い理由だと思います。

苦労して作っても、従業員は誰も理解してくれず実行できない・・・。
計画を実行できない要因が次々と発生する・・・。
計画とズレすぎて計画を実行する気になれない・・・。

経営者の中には、何度か経営計画作成にチャレンジし、計画通りに経営する!と決心された経験がある方もいらっしゃるでしょう。

しかし、なんらかの理由で計画を途中で断念し、経営計画など意味がないと自分に言い聞かせた過去の失敗体験から、「どうせ計画なんて作っても無駄。」「全く意味がない」と思われたのではないかと思います。
実際に、ほとんどの経営者がこの苦い経験されているようです。

経営計画は、ズレるから良い


毎年150件以上の経営計画作成サポートを行う中で、経営計画作成のポイントとして最初に申し上げることがあります。
それは「経営計画は、ズレるから良いのです。」の一言です。
なぜズレるから良いのでしょう?

経営計画の解説に良く出てくる「ロケット理論」を例にして考えていきましょう。

地球からロケットで月に行くという経営計画があったとします。
綿密に計画を立て、5年後に月に到着する計画です。
1年目の目標は、大気圏突破に耐えうるメインエンジンの完成です。

研究者全員で総力をあげ1年間開発しましたが、今のコストでは大気圏突破に耐えうるエンジンを作ることができないと分かりました。
計画と実績に大きなズレが生じた訳です。
これがとても重要なのです。

もし計画がなく、「月に行きたい」という願望だけがあったとします。

この場合、研究者全員で総力を挙げて頑張っているから必ず月に行けるはず・・。
計画がないのでズレていることにさえ気づかない。分かるのは頑張ったか頑張ってないか、だけです。
これでは、いつまでたっても月にはいけないと思いませんか。

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1年目の計画は、大気圏突破に耐えうるメインエンジンを完成させることでしたので、完成できていなければ、計画と大きくズレたことが分かります。

計画とズレたことが分かれば、どうすればコストを下げ、エンジンを完成させられるかという、修正行動をとることができます。
「ズレに気づき、早い段階で修正行動を取ることができる」
これが経営計画を作る最大のメリットです。

そして「経営計画は、ズレるから良い。」とはこのことを意味しています。

まとめ

今回はなぜ経営計画書をつくる必要があるのか、についてお話ししました。
次回からは、経営計画の作り方について様々な観点でお話ししていきますので、楽しみにして下さいね。

投稿者プロフィール

浅田 和利
浅田 和利
SMCグループ (株)会計ファクトリー 代表取締役
1968年大阪府生まれのB型
東京・千葉の会計事務所を経て、2008年SMCグループに入社。
先行経営(MAS監査)を通じてお客様の経営支援を行っている。