資産の減少により資金が増加するという資金繰り方法。
今回はリゾート会員権からスタートです。今回も強運会計士が強烈にモノ申します!

貸借対照表の「投資その他資産」の中によくあるものがリゾート会員権です。

リゾート会員権を福利厚生などで利用している場合を除き、利用しないで遊休状態にあるリゾート会員権は、すぐに処分して資金化すべきです。
私が見てきた多くのケースでは、三流アホ経営者は少し利益が出てきて会社の業績が良くなると、リゾート会員権を勧誘されて購入してしまいます。

会員権を購入して一端の経営者になったような気分になるのです。
最悪なのは借金をしてリゾート会員権を購入している場合です。
こんな行為は、意図して自社の財務内容を悪くする努力しているのと同じです。

購入したリゾート会員権を最初のうちは利用しますが、3年4年と経過していくうちに、そのリゾート地に飽きてしまって全く利用しなくなってしまう会社を私はよく見てきました。
三流アホ経営者の典型ですね。

活用していないリゾート会員権は、損をしてでも資金化しましょう。


リゾート会員権と同じような性格のものにゴルフ会員権があります。

バブル時代に、銀行の勧めで多くの会社が複数の会員権を購入したのではないでしょうか?
実は私もその一人なのです。
私は2つの会員権を約3千万円で購入しましたが、ゴルフを殆ど止めてしまったので、結局2つの会員権を約500万円で売却して大きな損をした経験があります。

この私の事例は、収益向上あるいはコスト削減に貢献しない投資をして大損した典型的な例ですね。

そして投資有価証券があります。

投資有価証券は、取引関係にある会社に必要な出資を引き受けて、数社の株式も持っている場合があります。
以前は取引関係があったけれども、今はそうでもないような場合には、処分して資金を増やします。
長期貸付金も、可能な限り早期に回収して資金化します。

厄介なのが役員への貸付金です。
役員への貸付金がある会社は、役員が公私混同をしている場合が多いものです。
役員は自分の貯金を会社へつぎ込むぐらいのことをしても当たり前なのに、逆に役員報酬と別に会社の資金を個人的に使ってしまう、三流どころか失格ダメ経営者のすることです。


少し異質な資産があります。保険積立金です。

保険積立金は、役員や社員の退職金の資金準備のためと、万が一の死亡のために備えて積み立てている保険です。
私の考えとしては、現金預金が内部資金で、保険積立金は外部の保険会社に資金を預けている外部資金だと思っています。
つまり資金の内部留保と外部留保です。 

そして、保険積立金によって課税の繰延もできます。
資金に余剰があれば、保険積立金は必要な保険分までは積極的に投資をしても良いものです。

資産はもともと調達した資金の運用です。
資金が手元にあれば現金預金の形態で残っています。
収益を向上するためやコストを削減するために、この現金預金をそれ以外の資産として運用します。

売上を上げるために掛けで販売すると、手元の資金を受取手形・売掛金で運用します。
販売する機会を失わないために適正な在庫を保有すると、手元の資金を棚卸資産として運用することになります。
企業というものは何らかの収益を上げるかコストを削減するために、手元資金を設備に投資して運用します。

したがって、その目的のために活用できない資産の運用はできるだけ早く辞め、資産を売却して現金預金の手元資金として保有すべきです。

私の30年以上の公認会計士としての経験上、本当に多くの会社が不要な資産を持って無駄な運用をしています。
早急に不要な、あるいは遊休の資産は処分して資金化しましょうね。

投稿者プロフィール

曽根 康正
曽根 康正
SMCグループ代表、1959年(昭和34年6月8日)に岐阜県多治見市で生まれる。
「社外重役の立場から専門能力を発揮し中小企業を支援する」
というグループ経営目標のもと、東海エリアにおいてNo.1の会計事務所を目指す。

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