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いまさら聞けない経理に必要な帳簿 創業者編

会計と財務という武器を手に入れよう

投稿日:2020年01月19日

更新日:2023年01月06日

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この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

みなさんは、「経理」と聞くとどんな印象を受けますか?
数字や現金を扱う事務部門、といったところでしょうか。
創業したばかりの経営者は売上を増やすことが最重要課題ですが、この経理を疎かにすることで資金繰りが悪化してしまうこともありえます。

経理は「経営管理」と言っても過言ではありません。

スタートしたばかりの会社を考えてみましょう。
手持ちの現金100万円と融資で調達した300万円で起業。
必要なパソコンや周辺機器を購入し、登記や印鑑の支払いをし、売上に必要な仕入れを行い、毎日必死に営業活動をする。

営業活動には交通費や接待費等のさまざまな経費がかかり、自分の給料(生活費)も賄わなければいけない。
さて、経理をまったくしていないこの創業者、手元のお金はいくらになったでしょう?そしていくらの利益があったのでしょう?経理を整えていなければ、サイフや通帳の残高でしか事業の結果が分かりません。

「増えたから大丈夫」「減ったからヤバい」、こんな判断なのではないでしょうか。

これがクリアになるのが経理です。
スタート時のキャッシュから始まり、会社の資産、売上金額、経費金額、会社の利益、在庫、そして営業活動をした後の正確な手元キャッシュ、使途不明金まで分かります。この正確な数字により、必要な売上、適正な在庫、不足するキャッシュを算出し、経営判断をすることができるのです。

経理は帳簿をつけることにより、「会計」と「財務」という武器を手に入れることができる重要な役割があるのです。

こんなに重要な経理なのですが、創業者はどうしても売上を追いかけることが先になり、帳簿をサボってしまいがち。このコラムでも何度もお伝えしていますが、先ずは必要最低限の帳簿、手間をかけない帳簿からスタートしてみてはいかがでしょうか。その後は会計事務所に丸投げします。

理想は「現金出納帳」「預金出納帳」をつけますが、経理を専門でしていればともかく、一人でなにもかもしなくてはいけない社長にはハードルが高いです。

現金出納帳は「立替経費精算書」で、預金出納帳は「通帳に書き込む」ことでクリアしましょう。

なるべく取引を銀行通帳に残しておくと、今はクラウド会計を使うこともできます。
仕入支払管理も、銀行を通して支払えば記録されます。
一方「売上入金管理表」は必須です!

①現金出納帳・・・・・立替経費精算書で代用できます。これも出来なければ、レシートや領収書を月ごとに袋に入れておきましょう。

②預金出納帳・・・・・なるべく銀行を通して取引をします。入金・支払の内容を通帳に書き込みます。

③売上入金管理表・・・これだけは必須。売上と入金は必ず管理して下さい。

④仕入支払管理表・・・請求書がきたら、銀行を通して支払うことで代用できます。

⑤給与台帳・・・・・・給与支払明細書で代用できます。100円ショップのもので十分!

その他、業種によって必要な帳簿が異なりますので、出来れば記帳指導のできる税理士事務所に依頼することをおススメします。

「経営管理」となる経理の帳簿。今すぐ、取り掛かってみませんか。
出来ていないことが分かるだけでも一歩前進です。シンプルにカンタンにつける方法、いつでもご相談くださいね。

SMC税理士法人では、金融機関OBや税理士をはじめ経験豊富なプロが御社の円滑な 帳簿・決算書作成 をサポートいたします。お電話やお問い合わせフォームから相談可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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このコラムの著者 : 菱刈 満里子

大学卒業後、大手証券会社、文部科学省研究室秘書等を経験後SMC税理士法人に入社。 会計・税務業務に13年間携わった後、経営計画を中心とした未来経営に軸足を移す。 のべ150社以上の経営計画を作成、経営支援を行っている。

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