一番簡単な決算書の読み方②

一番簡単な決算書の読み方②

決算書には多くの情報が載っています。分かりやすいのは損益計算書ですが、経営者であれば貸借対照表を読めるようになって欲しいと思います。倒産の原因を理解するために、そしてそれを回避するためにも、決算書を理解していきましょう。

1.一番大切な情報を把握する。

破産法上の破産の要件は「支払い不能」です。要するに破産とは、会社の負債を会社の財産で支払いできない状態を言います。
会社にとって一番大切なものは何でしょう?それは現預金です。資産には外にも売掛金や不動産などがありますが、一番大切な資産は現預金です。

その現預金が少なくなり、借金を支払えなくなることで会社は倒産するのです。
現預金は、貸借対照表の左側の一番上に、決算日の残高が記載されています。


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新前の破産弁護士の私は、現預金のこれまでの推移がその会社の一番大切な情報だと思いましたので、3年から5年分の過去の決算書を見比べることにし、そこで大切な情報を発見しました。どんな情報なのかというと、実は非常に簡単なのです。
倒産に至った会社は、現預金残高が3年前から毎年30%以上減少していたのです。

33%ずつ現預金が減少していれば、3年経過すると現預金残高がなくなって借金が支払えなくなります。
 
「現預金残高がいくらで、前年から減少しているのか、増加しているのか?」
これが会社の運命を決定する一番大切な情報です。

現預金残高が増えていれば、会社が直ぐに潰れることはありません。

一方、現預金残高が減っているのであれば、経営はうまくいっておらず、少しずつ破産へ近づいているのです。
さらに私を驚かせたのは、破産する会社の経営者は、3年前から会社の現預金残高が33%ずつ減少していたことを知らなかったことです。

2.なぜ、現預金残高が減っているのか?

新前破産弁護士の私は、現預金残高が減少している原因がわかれば、破産に至った経緯も明確になり、きちんとした報告書を裁判所に提出することができると考えました。
収入に比べて支出が多ければ会社の現預金はどんどん減っていきます。

それは決算書が読めなくてもわかります。単なる足し算と引き算であり、小学生でもわかります。
でもそれがわからなかった経営者が会社を倒産させたのです。
収入以上の支出を行っていても、借り入れに成功すれば一時的には現預金が増えますので、それで安心する経営者がいます。

借入の返済原資をどれぐらい稼ぎ出せばよいのかという計算もろくにせずに、どうして会社経営ができるのでしょうか。

「会社の現預金残高が減少していても銀行はまた貸してくれるはずであると信じていたが、貸してくれなかった。だから会社は倒産した」と破産会社の経営者は嘆きます。会社倒産の原因は銀行が我が社を見捨てたからであると、銀行を恨む経営者も多くいます。

銀行が見捨てたので倒産した会社などこの世には存在しないと思います。間違いなく経営者が借入を返済できなくなるような経営を行ったことが原因なのです。

経営者が把握しなければならないのは現預金残高であり、その現預金残高が減少しないような経営、つまり借入金を利益で返済できる経営をすることなのです。

次回のコラムでは、損益計算書の利益と現預金額の関係を説明します。

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