なるほど!会社の改善点が見つかる決算書の見方「貸借対照表」編

なるほど!会社の改善点が見つかる決算書の見方「貸借対照表」編

自社の決算書を税理士さんから毎年作ってもらっているが、イマイチ何が書いてあるのかよくわからない・・・そんなことはありませんか?

今回は決算書の一つである「貸借対照表」から導くことができる「当座比率」、「自己資本比率」という指標について解説します。

会社は取引先や従業員に支払うべきお金が手元に無くなった時に倒産します。
常に潤沢な資金を自己資本のみで補えれば良いのですが、中々そういうわけにもいきません。
時には借入も必要になる時があるでしょう。

自己資本、借入のバランスを考えながら経営することが大事です。
そのバランスの基準となる指標、それが「当座比率」、「自己資本比率」です。

この二つの指標について知っていれば、予期せぬ想定外のことが起こったとしても倒産のリスクを減らすことができます。

決算書とは

決算書とは、主に「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」を指します。

貸借対照表には、
・会社を設立してから今日までの歴史
・経営者の意思決定したこと
・会社の現状
が載っています。

損益計算書には、
・1年間の業績
・売上を伸ばすヒント
・利益の出し方
・赤字、黒字の原因
・従業員が多いのか少ないのか
が載っています。

キャッシュフロー計算書には、
・一定期間の会社のキャッシュの流れ
が載っています。

貸借対照表はバランスシート(Balance Seat)と呼ばれています。

左側と右側の合計が必ず一致しますので、左右のバランスがとれているので、
そのように呼ばれています。

また、何のバランスがとれているのか言うと、「お金」です。
ところで、みなさん、会社が潰れるのはどんな時かご存知でしょうか。


コロナウィルス下における資金繰りの手引き~融資編~

・毎年赤字を出し続けている
・主要な取引先が潰れた
・売上が激減した

というようなことでは、会社は潰れません。

会社のお金が無くなってしまったときに、会社は潰れてしまいます。
会社のお金が無くなってしまうと、

・取引先への支払い
・従業員さんへのお給与の支払い
・家賃の支払い
が出来なくなって、会社が潰れてしまいます。

会社が潰れるかどうかを左右するくらい重要なお金の情報が載っているのが貸借対照表です。

貸借対照表の見方

冒頭に述べたように決算書には、いろいろなものがありますが、
今回は特に重要な貸借対照表を見てきます。見方を説明します。

貸借対照表は右側と左側に分かれています。

左側は、資産の情報が載っています。
右側は、負債と純資産の情報が載っています。

純資産と聞くとピンと来ないかもしれませんが、
中身としては資本金と利益です。

また、
右側は、どのようにお金を集めてきたのかという「お金の調達方法」が載っています。
左側は、右側で集めてきたお金を何に使ったのかという「お金の運用方法」が載っています。

それではまず、右側のお金の調達方法から見ていきます。
調達方法は、大きく分けるとたった3つしかありません。

1つ目は、借入れです。
2つ目は、資本金です。
3つ目は、利益です。

この3つのうちどの調達方法が1番良いのかを見ていきます。

まずは1つ目の借入れです。

借入れは借金ですので、この調達方法が1番良い思う方はいないと思います。
借入れは必ず返済をしていかなくてはいけませんので、3つのお金の調達方法の中では1番危険な調達方法です。

続いて、2つ目の調達方法の資本金についてです。
資本金でお金を沢山集められたら良いです。
上場会社だと、株式を発行して一般の方からお金を集めることが出来ますが、
中小企業ですとそうはいきません。

資本金として会社にお金を入れるのは社長様か役員さんなど限られた人だけです。
ですので、お金を入れるにも限界があります。
資本金での資金調達は返済の必要はありませんが、限界があるので1番良いとは言えません。

3つ目の利益です。
利益には、借入れのように返済の必要はありません。また、資本金のように限界もないので、3つの調達方法のうち1番安全で良い調達方法です。

貸借対照表の右下に繰越利益剰余金や未処分利益という科目があると思います。
そちらが利益で資金調達してきた部分です。

毎年毎年利益を出すことによって、利益での資金調達をどんどん増やしていくことが出来ます。

貸借対照表の右側についてもう1つお話をしてきます。
右側の科目の並び順には、意味があります。

それは、危険な資金調達の順番に並んでいます。

下にいけばいくほど安全な資金調達方法になるので、
科目の並び順からも利益での資金調達が1番良いということが分かって頂けると思います。

続いて、貸借対照表の左側を見てきます。

左側は、右側で集めてきたお金を何に使ったのかというお金の運用方法が載っています。

運用と聞くと株式などをイメージされる方が多いと思いますが、
ここではそういう意味ではありません。

右側で集めてきたお金を、
現金預金として持っておくのか、
車などの資産を買うのか、
株式やゴルフ会員権として持っておくのか
ということ指しております。

左側についても、右側と同様に、科目の並び順にご注目ください。
会社にとって重要な順番、かつ現金に近い順番に並んでおります。

貸借対照表のポイント「当座比率」「自己資本比率」

続いて、貸借対照表の見る際のポイントについてです。
ポイントとなるのは、利益と現預金です。

安全な資金調達方法である利益の部分が大きい会社を良い会社と言えます。
会社にとって重要な現預金が多い会社を良い会社と言えます。

どのくらい利益や現預金があれば、良い会社なのかについては、
金額だと会社の規模によって変わってくるので、比率で見ていきます。

本などを見るといろんな比率が載っていますが、
「当座比率」と「自己資本比率」さえ抑えれば十分です。

当座比率とは、企業の短期的な支払い能力を判断する指標です。
簡単に言うと、キャッシュがふんだんにあるかどうかを示す指標です。

当座比率=当座資産÷流動負債×100

で算出することが出来ます。

当座資産とは、すぐに換金できる、1年以内に確実に現預金になるものを指します。
どの科目が当座資産に該当するかと言うと、現預金・受取手形・売掛金です。

負債は1年以内に返済しなくてはいけない流動負債と
返済が1年以上先でよい固定負債に分かれます。
当座比率を出す際は1年以内に返済しなくてはいけない流動負債を使っていきます。

当座比率は、リーマンショックや大震災などの予期せぬ事態に備えて、
少し高めですが150%以上になるようにとお客様にはお伝えをしています。

続いて、利益がどのくらいあれば良いのかという比率を見ていきます。
利益というよりも、返済の必要のない自己資金がどのくらいあればいいのかという比率です。

自己資本比率=純資産÷資産の合計×100

で出すことが出来ます。

自分が持っている資産のうち、
何%を自己資金(返済の必要のない資金)で賄えているのかという事を示しています。

例えば、300万円の車をキャッシュで購入したという社長様がいらっしゃったとします。
ただ、お金に色はありませんので、貸借対照表の右側に負債がある限りは300万円のうちいくらかは借金をして購入したことになります。

ですので、この自己資本比率が30%の会社さんでしたら、
300万円のうち、30%(90万円)は自己資金で購入し、残りの70%(210万円)は借金をして購入したと決算書が示しています。

弊社ではこの比率を50%以上になるようにとお客様にお伝えをしています。
なぜかと言うと、自分の持っている資産の半分以上は返済のない自己資金で賄って欲しいからです。

まとめ

この二つの比率について、決算を迎える度に確認し、現状を把握すると良いと思います。
把握しているか、把握していないかだけでも、会社の数字は変わってきます。

現状が良かった方はさらに伸ばしいけば良いですし、悪かった方はどうしたら良くなるのか考えて対策を打って頂けたらと思います。

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