一番簡単な決算書の読み方③

一番簡単な決算書の読み方③

シリーズで「一番簡単な決算書の読み方」をお伝えしております。前回までは貸借対照表の現預金残高についてお話ししてきましたが、今回は損益計算書を見ていきましょう。

1.損益計算書で利益が出ていれば、キャッシュが増えるのか?

新前弁護士の私は、損益計算書の最終の利益がそのまま会社の現預金に積みあがるのではないことすら知りませんでした。
損益計算書には5つの利益が記載されていますが、一番下にかかれている税引き後の利益を「純利益」と言います。


コロナウィルス下における資金繰りの手引き~融資編~

荒っぽい計算方法ですが、純利益に減価償却費を足して、1年間に返済する借入れ元本を引いた残りがゼロ以上であればキャッシュが増加し、ゼロ以下であればキャッシュが減少します。

純利益 + 減価償却費 - 1年間の借入返済元金 > 0 → 現預金増
純利益 + 減価償却費 - 1年間の借入返済元金 < 0 → 現預金減

正確な現預金の増減の数値はキャッシュフロー計算書で計算しますが、ここでは、損益計算書によるキャッシュのポイントだけ理解しましょう。

損益計算書は収益と費用が記載されていますが、実際に現金が動いていない掛け取引や、お金が出ていかない減価償却費も費用で計上されています。また借入金の返済は現預金が出ていきますが損益計算書には反映されません。
こうした取引により、損益計算書の純利益は会社の現預金残高とは一致しなくなるのです。つまり損益計算書の純利益がプラスでも会社の現預金残高が増えるとは限らないのです。

新前弁護士の私は、「なんだ、損益計算書を見ても現預金残高とは必ずしも連動しないんだなぁ。損益計算書は税金を計算するためにあるんだなぁ。」と思いました。

ということは、損益計算書上の利益が出ていても、減価償却費が少なくて1年間の借入返済元金額が多く、

純利益 + 減価償却費 - 1年間の借入返済元金 < 0

となっていれば会社の現預金額が減少し、その減少が毎年30%以上であれば会社は倒産することになります。

破産する会社の経営者は「利益は出ていたが会社に金は残らなかった。」と、キツネにつままれたように言っていた人が多くいました。

純利益 + 減価償却費 - 1年間の借入返済元金 < 0

という状態にありながら、利益を出せるいい経営をしていると勘違いをして、結局は会社を倒産させたのです。

繰り返しますが、損益計算書で利益が出ていたとしても、キャッシュが増えるとは限らないのです。絶対に忘れないようにしてください。

次回のコラムでは、どのような経営を行うべきなのかを具体的に説明しましょう。

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