企業努力により、会社のキャッシュは増えていく

企業努力により、会社のキャッシュは増えていく

前回までのコラムで、ネットキャッシュ残高(現預金から借入金を差し引いた金額)の増減と、その原因を探るための3つのキャッシュフロー(営業CF、投資CF、財務CF)の大切さをお話ししました。
そして下記の事例S社の、第12期、第13期の現預金の増減の原因をキャッシュフロー計算書から読み解いてきました。

続いて第14期をみていきますね。

製造業S社 創業15年 売上15億円 社員100名(パート含む)


コロナウィルス下における資金繰りの手引き~融資編~

第14期の現金預金残高は33,604千円増加しました。その内訳は本業の営業CFで71,252千円増え、設備投資などの投資CFで30,141千円減少し、フリーCFが41,111千円増加しています。財務CFでは借入金を7,507千円しか返済していません。その結果、現金預金が33,604千円増えています。

この第14期は記念すべき年なのです。

それはネットキャッシュ残高(現金預金―借入金)がマイナスからプラスに転じた、つまり実質無借金経営を実現したからです。
プラスはたった5,908千円ですが、今後この残高がマイナスにならないような経営をしていけば、決して潰れることはないでしょう。

第15期の現金預金残高は52,484千円増加しました。
本業の営業CFが何と223,536千円増えています。この原因も前々期と同じように後で調査しますね。

この期は1.2億円の大型機械装置を購入したため、投資CFで135,260千円と大きく減少しています。大きな設備投資にもかかわらず、フリーCFは88,276千円増加し、財務CFでは借入金を35,792千円返済した結果、現金預金が52,484千円増えています。

さて、ここでも大きな疑問が残りました。第15期の当期利益が37,359千円で、減価償却費が56,432千円、つまり簡易純キャッシュ増は93,791千円なのに、なぜ営業CFが223,536千円も増えたのでしょうか?第13期の営業CFが増えたのは、受取手形を減らす企業努力をしてきたからでしたね。第15期はどうでしょう。

第15期の貸借対照表を詳細にみた結果、1.5億円あった受取手形残高が遂にゼロになっていたのです。
粘り強い交渉の結果で受取手形を撲滅させたのです。

さらに1.2億円の大型設備投資を自己資金で賄った上に借入金の返済もして、現金預金残高も増やしているのです。驚きですね。

これは本当に実際にあった会社の事例です。
売上と利益を上げる努力、そして会社の資金繰りを改善する努力の賜物でしょう。

現預金残高、借入金残高、そして3つのキャッシュフロー計算書を並べただけではなく、この数字を良くしていく企業努力により、会社のキャッシュは増えていくのです。

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