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いまさら聞けない経理に必要な帳簿 建築編

2020年02月09日

  • 経理

先日、建築業向けのセミナーを開催しました。
テーマは「利益を出す建設会社がやっている3つのツール」。
3つのツールの中には、もちろん「帳簿」が入っていますよ。

セミナーの中で参加者にある質問をしました。
「材料費が20万円、外注費が30万円、雑費が5万円。 さて、あなたはいくらで見積もりを提出しますか?」

この記事を読んでいらっしゃる建築業の経営者様、まさか
「550,000円×1.3=715,000円だから、そうねぇ、まあ70万円で。」

な~んて見積もりを出していらっしゃいませんよね?

それから経営支援をしているときにこんな質問もします。

「工事売上高200万円。そちらの現場、いくらの利益が出ましたか?」
「たぶん40万円はあると思う。」
本当にそうでしょうか・・・?

建築業の方の中には、上記のような経営者や営業マンが多い。ですからとても改善がしやすいのです。
やはり建築業で一番大切なのが「原価管理」なのです。
そして原価管理をするのに必要な帳簿は「工事台帳」ですね。

工事台帳と聞いてもう逃げたくなってしまった方、しっかりした工事台帳をつけられないのであれば、簡易工事台帳でも利益が大きく変わってくるのです。

上記の事例のように、現場にかかる支払いから見積もりや利益を出している方が多いのですが、ぜひ労務費を加算してみましょう。日報をつけていないから・・・と躊躇することはありません。おおよその人件費で十分です。

おおよその人件費とは、「この現場にAさんが半日行った」「工期がギリギリになってしまったので、最後の1週間を社員3名でのりきった」という程度の報告から算出できます。
そして工事台帳をつけることで、おおよその粗利益を見ることができます。

工事売上高  200万円
材料費    50万円
外注費     80万円
現場経費    5万円
労務費     24万円  ・・・ 24,000円/日×のべ10日間
粗利益     41万円(20.5%)

建築業は、この利益からさらに多くの経費がかかります。
建築重機のレンタル代、交通費、ガソリン代、修繕費などがそうです。
さらに残った利益から、次は会社経営にかかる経費(役員報酬、事務員給与、事務所家賃、社会保険料、顧問報酬、消耗品費等)もかかってきます。

これらの経費を賄うためには、20%という粗利率では少なすぎます。
粗利益を上げるために仕入先を値切るのは良策ではありませんので、効率を考えて労務費を削減するか、あるいは正しい値決めをすることです。いずれにしてもこの事実が分かるのが「工事台帳」なのです。

では簡易工事台帳を見てみましょう。

上記は、毎日の小さな現場の工事台帳です。一つ一つの現場の利益が分かりますね。
何日も続く大きな現場であれば、このシート1枚で毎日の社員が関わった時間により労務費を加算していけば簡単に出せます。
工事台帳はそんなに難しく考えないで取り組んでみてはいかがですか。

ところで、冒頭の質問。70万円の見積もりが間違っているのなら、いったいいくらで出したら良かったのでしょうか?

答えを知りたい方はぜひ「キャッシュを増やす塾」にいらして下さいね。利益とキャッシュを増やすヒントがいっぱいです!

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PROFILE

菱刈 満里子

菱刈 満里子

大学卒業後、大手証券会社、文部科学省研究室秘書等を経験後SMC税理士法人に入社。 会計・税務業務に13年間携わった後、経営計画を中心とした未来経営に軸足を移す。 のべ150社以上の経営計画を作成、経営支援を行っている。

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