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今いくら受注していますか? 今月いくら完成しますか?

2020年07月19日

  • 経理

建設業で利益を出す方法をお伝えしております。
前回は誤った見積り方法や、正しい積算と原価率等の記事でしたが、今回は受注完成管理の重要性についてお話しいたしましょう。

中小企業の建設業の社長は受注が得意です。

元請けにしろ下請けにしろ、毎月どんどん受注してきます。
受注残高が少なくなると、社員を遊ばせてしまうからと、また営業活動を始めます。本当に素晴らしい。
とても一般の社員には真似できません。そして私に「3,000万円の工事を受注した!」「来年の公共工事5,000万円の入札がとれた!」「見込案件が5件ある!」と、嬉しい報告をしてくれます。

そんな社長に「今、受注残高はいくらあるのですか?」「今月の売上はいくらになるのですか?」とお聞きすると、「???・・・。」  

社長は受注するのは好きなのですが、売上を計上する時期にはあまり興味がありません。
受注すればいずれ売上が立ちますから、それもまあ分かります。
しかし経営者であれば、現在の受注残高、今月の売上見込、来月の売上見込ぐらいは知っておきたいとは思いませんか。

これを解決するのが「受注完成管理表」です。
受注した物件と金額、完成月のたった3つの項目を入れるだけなんですよ。事務員さんに作って貰えばいいので、とにかく社長は数字を把握しておきましょう。

上記の「受注完成管理表」により、6月に6,200千円の売上があり、6月に17,500千円を受注し、6月末現在の受注残高が27,000千円あることが一目で分かります。
また7月には12,000千円が、9月には15,000千円の売上が見込めます。

受注完成管理をするだけでなく、他にも経営に役立てることが出来ます。
例えば毎月の売上目標を20,000千円にしているとしましょう。
6月は6,200千円と目標に到達しなかった上に、7月の完成売上見込も12,000千円で未達となってしまいます。そうなると必要なのは7月に完成させる現場の受注活動です。

また8月の完成見込もまだありませんから、7月~8月にかけて重点的に営業戦略を立てなければいけないことも分かります。

また9月に現場の完成が重なるようであれば、前倒しにして工期を進めることを考えます。仕事がないからといって、間違ってもダラダラと工期を延ばしてはいけません。受注が空っぽになれば、何とかしなくちゃという行動につながりますので心配は要りません。

この管理表をお見せすると、社長は安心と不安を同時に感じます。

「今月は大丈夫だが、来月はヤバいな」
「9月が忙しくなりそうだから、段取りが要るな」
「来月の見込案件があまりないぞ」

等、数字を見るだけで行動が変わってきます。

受注したことだけに満足して、実は利益を出すための十分な売上には足りていないことが分かります。
建設業の経営者は、お見せしたこの数字に対して動いてくれるので大好きです。

PROFILE

菱刈 満里子

菱刈 満里子

大学卒業後、大手証券会社、文部科学省研究室秘書等を経験後SMC税理士法人に入社。 会計・税務業務に13年間携わった後、経営計画を中心とした未来経営に軸足を移す。 のべ150社以上の経営計画を作成、経営支援を行っている。

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