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耐用年数と借入金返済期間の関係が分からなければ借金をするな

2019年05月26日

  • 経営

借入金の返済期間についてお伝えしておりますが、今回は設備投資をしたときの金利と返済期間についてお話していきましょう。

耐用年数と借入金返済期間の関係が分からなければ借金をするな

設備投資と借入金の返済期間の関係はとても重要です。この関係を理解している中小企業の経営者は本当に少ないです。
しかし、企業が倒産していく場合、直接的には資金がなくなって倒産していきますが、資金が無くなってしまうその根本的な原因の多くは、この「設備投資と借入金の返済期間」のことを経営者が理解していないために、身分不相応な借入により資金調達したことにあります。

金利よりも返済期間を重視する

銀行借入する場合、意思決定をしなければならない基本的なことが2つあります。金利と返済期間です。どちらも重要な要素ですが、どちらを優先すべきかと言えば、金利ではなく返済期間でしょう。
下の例で見てみましょう。

1,000万円の機械装置を全額借入金(毎年1年後の期日に1年分全額返済する)で購入することとします。

<A銀行の提案>
10年返済で金利3%

<B銀行の提案>
5年返済で金利1%

さて、どちらを選択したらよいでしょうか。

まず、A銀行の提案を検討します。
初年度の元本返済金額が100万円(1,000万円÷10年)、金利は1,000万円×3%で30万円です。
したがって出ていくキャッシュの金額は130万円です。

一方、B銀行の提案を見てみましょう。
初年度の元本返済金額は200万円(1,000万円÷5年)、金利は1,000万円×1%で10万円です。
こちらの提案では、出ていくキャッシュの金額は210万円です。

上記の結果はA銀行のキャッシュアウトは130万円に対して、B銀行キャッシュアウトは210万円です。キャッシュアウトが少ないほどリスクが低くなりますので、機械装置の借入はA銀行の提案を採用すべきです。

金利は安いに越したことはありませんが、私は金利が高くて資金ショートした企業を一度も見たことはありません。
一方、返済金額が大きすぎて資金ショートして潰れた企業は何社も見てきました。

勉強不足の三流アホ経営者は、金利のことしかわからない、というより金利のことしか理解できないために、金利の高い安いで判断をしてしまいます。

本当に大事なのはキャッシュアウトが大きい返済金額、つまり返済期間こそが、最も重要な経営上の意思決定事項であるということを理解できないのです。

借入期間は経営上の最重要意思決定事項です。

PROFILE

曽根 康正

曽根 康正

SMCグループ代表、1959年(昭和34年6月8日)に岐阜県多治見市で生まれる。 「社外重役の立場から専門能力を発揮し中小企業を支援する」 というグループ経営目標のもと、東海エリアにおいてNo.1の会計事務所を目指す。

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