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建設業の資金をショートさせないための4つの注意点

2019年06月16日

  • 経営

昔、近所の小さな男の子がお母さんに聞いていました。

「お母さんが一番高いと思うものはなあに?」
「そうねぇ、家かなぁ」
「じゃあボク、将来家を売る人になる!」

う~ん、頼もしい男の子。
でもねぇ、家を売るには先ず仕入をするから、キャッシュは厳しいよ~?

建設業は売上高の金額も大きいですが、その売上金額が入金されるのが遅い、というのも特徴です。
現場が完成するまでに多くの時間とお金を費やすことになりますが、その対価の多くは完成してからしか受け取ることが出来ません。
ということで、資金繰りについては予め計画をしておかないと資金ショートしてしまいます。

注意点を順番に見ていきましょう。

十分な資金調達をしておく

資金調達の方法は3つしかありません。一つ目は借入金、二つ目は資本金、そして三つ目が利益です。
前述いたしましたように建設業は先に資金が必要ですので、先ずは資金調達をしておくことです。
利益による資金調達が健全ですが、直ぐにお金を集めることはできません。したがって銀行から借り入れをすることになるでしょう。
毎月の売上の3ヶ月分程のキャッシュが通帳に残るようにしておくと、次々と出ていく材料仕入や外注への支払いに安心して対応出来ます。

また大型物件であれば、着手金、中間金として、施主さんに売上の一部を先に入金してもらう契約にすることです。
或いは銀行で短期の借入金をお願いしましょう。
間違っても支払手形に頼ってはいけません。
いずれにしても建設業の場合は、売上受注と同時に資金繰りを考える必要があります。

実行予算を立てる


見積りを出した段階で、既に利益を過信している経営者をよく見ます。
見積りは材料費と外注費から大よその利益を上乗せして提出しているだけですので、これだけでは利益の管理は不十分です。
これに加えて工期や人工の数等まで加味した実行予算を立てます。ここで当初の見積りよりコストを削減することも出来ます。

特に数ヶ月に渡る工事現場であれば、必ず実行予算を立てます。
そしてこの予算内で収まっているかどうかを、工事の進行に従ってチェックしていきます。
これが出来ていない建設会社は、工事が完成してから「見積りが甘かった」「当初の予定より日数がかかったから仕方がない」「売上は大きかったが、利益は出なかった」と、悔やむことになりかねません。

現場ごとの利益を管理する

全ての現場で利益が確保できれば、最終的に利益が残りキャッシュが生まれます。
ところが現場ごとの原価管理をしていない建設業が多すぎます。原価管理というと、支払った材料費と外注費だけを見て判断している経営者が殆どですが、必ず社員の人工まで管理しましょう。
その上で利益を確保できていなければ、見積りや工程を見直す必要があります。

常に受注管理をする

たとえ大型現場があっても、その工事が終了してしまえば次の売上がなくなってしまいます。
建設は受注管理、つまり常に先の売上を受注していかないと利益を出せないのです。
受注は毎月の売上の2~3ヶ月分の受注残を持っているように、経営者は危機感を持つようにしましょう。

見積り ~ 受注 ~ 外注費等の支払 ~ 工事代金の回収 と、建設業はキャッシュに忙しい業種です。

数字の管理をきちんとしていなければ、せっかくの受注現場の利益を失うことにもなりかねません。
受注管理、納期管理、原価管理、そして資金繰り。
これがきちんと出来ている建設業のキャッシュは、安定して増えていきます。

いかがでしたか?
すべての現場の利益を把握し、安心した経営をする。これは決して難しいことではありません。
なぜなら、実践している建設業のお客様が沢山いらっしゃいますから・・・。

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PROFILE

菱刈 満里子

菱刈 満里子

大学卒業後、大手証券会社、文部科学省研究室秘書等を経験後SMC税理士法人に入社。 会計・税務業務に13年間携わった後、経営計画を中心とした未来経営に軸足を移す。 のべ150社以上の経営計画を作成、経営支援を行っている。

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