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限界利益にこだわった経営計画の作り方

2019年12月15日

  • 経営

経営計画というと、どうしても売上を伸ばすことを一番に考えてしまいます。
しかし計画は売上だけでなく、もっと考えなくてはならないものがあることをご存知でしょうか。
今回は「限界利益」に拘った経営計画の作り方をお伝えしていきましょう。

会社経営で最も重要なもの

みなさん会社経営で最も重要なものは何だと考えますか?
「ヒト・モノ・カネ」と良く言われますが、最も大切なのは、やはり「お金 = キャッシュ」です。
会社が倒産するのは、
決算書が赤字になった時・・・?

取引先が倒産し売上を回収できなくなった時・・・?
大震災や洪水などの天災に襲われた時・・・?
そうではなく、会社が倒産するのはキャッシュがなくなった時なのです。

決算書が赤字でも、キャッシュがあれば倒産はしません。
大震災が起きても、一からやり直すだけのキャッシュがあれば倒産はしません。
会社にとって最も大切なのはキャッシュなのです。

キャッシュを増やす最も良い手段

キャッシュを増やす最も良い手段。それは利益を出すことです。
利益を出すために、みなさんは日々苦労して売上を増やそうとしていると思います。
それがいつの間にか、売上が上がればそれでいい、という経営になっていませんか?

事業の目的は売上を増やすことではなくキャッシュを増やすことです。その最も有効な手段が利益を出すこと。
そして利益出す最もよい手段は、実は売上を上げる事ではなく、売上から変動費(仕入と外注)を差し引いた限界利益(粗利)を上げることなのです。
車の販売業を例にあげて考えてみましょう。

車の販売業の例


車の販売業は、一般的に新車売上と中古車売上に分かれます。
新車売上の限界利益(車両売上-車両仕入)は、売上に対して5%ほどしかありません。
200万円の車を売って、その限界利益は10万円あれば良い方です。
中古車売上の限界利益車両売上-車両仕入)は、売上に対して15%ほどです。
100万円の車を売って、その限界利益は15万円程になります。
売上を増やすことを追いかけると、200万円の新車をたくさん売れば良いことになります。
しかし上記の場合であれば、新車よりも売上金額の低い100万円の中古車を売った方が利益は増える。つまりキャッシュが増えることになるのです。

「1台当たり限界利益」

そこで車の販売業では、売上高ではなく「1台当たり限界利益」(車1台当たり、いくらの限界利益を出すことができたか)を追いかけることが重要になります。
車の販売業は最も分かりやすい例ですが、他の業種であっても考え方は同じです。

・少しでも限界利益額の大きいものを販売する。
・限界利益額が少しでも大きくなるよう値決めする。
・限界利益額が少しでも大きくなるよう原価を抑える。

これらを工夫することにより、利益が増え、キャッシュが残る経営ができるようになります。
経営計画を立てる際には、売上ではなく限界利益を意識して計画すると、おのずとキャッシュが増える計画が出来上がると思います。

限界利益を意識して、キャッシュが増える経営計画を作って下さい。

PROFILE

浅田 和利

浅田 和利

SMCグループ (株)会計ファクトリー 代表取締役 1968年大阪府生まれのB型 東京・千葉の会計事務所を経て、2008年SMCグループに入社。 先行経営(MAS監査)を通じてお客様の経営支援を行っている。

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