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縮小していく経営計画は必要?

2020年03月15日

  • 経営


ワクワクするような目標設定。
中期5ヶ年計画の最も重要なポイントして、このコラムでは繰り返し話してきました。
売上を伸ばし、人を増やし、利益を出して、キャッシュが増えていくワクワクするような計画。
しかし、このような計画をどうしても立てることができないことがあります。
この場合、計画は不要でしょうか。
今回は、ある工務店の縮小していく計画についてお話ししていこうと思います。

工務店を経営するA社の例

新築個人住宅を建設するA工務店
全盛期は、毎月新築戸建てを完成させ、1級建築士・大工を数多く雇用し、資金も潤沢で、毎年拡大していく工務店でした。
そんな工務店も、大手ハウスメーカーの参入や人口減少など時代の流れにはついていけず、毎年売上は減少し、新築戸建ては年に1棟ほど、リフォームを中心に受注するものの利益が出ず、従業員も数名になりました。
このまま会社を閉めようかと思ったようですが、借金があり、簡単に閉めることもできません。

縮小していく計画

そんな中、次のような条件で中期5ヶ年計画を作ることにしました。
①新築は年に1棟
②リフォームを中心に受注
③売上拡大は考えない
④従業員が減ったので、固定費である人件費は減少
⑤従業員は増やさず、要の大工のところ以外は外注に出す
⑥現在の借入を完済する
⑦借金がなくなったら、解散もしくは引き継いでくれる意思のある従業員へすべて渡してしまう。

計画を立てる際の手順は

①5年後に借金を完済するために、毎年いくら利益を出す必要があるかを算出する。
②人件費を含めた固定費を徹底的に絞り、最低確保する必要がある売上を逆算する。
③計画を立てた年から借入を完済するための理想的な売上や固定費にできるわけではないので、少しずつ改善していき、5年後に借金を完済できる道筋を計画する。

従来のように拡大し、キャッシュを増やし、100年企業になるような計画から、規模は小さいが、無借金で、誰にでも渡せる会社になるための計画に変更したのです。

ワクワクする計画ではないかもしれません。
しかし、この道筋を中期5ヶ年計画という形で数値化し、アクションプランを考え実行していくことで、なんとかなるという安心感を得ることができたようです。

拡大してキャッシュを増やす計画、一方縮小して無借金になる計画。
目的に合わせて経営計画を作ると良いのです。
どんな状況であっても、経営計画は必ず必要であることは覚えておいて下さい。

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PROFILE

浅田 和利

浅田 和利

SMCグループ (株)会計ファクトリー 代表取締役 1968年大阪府生まれのB型 東京・千葉の会計事務所を経て、2008年SMCグループに入社。 先行経営(MAS監査)を通じてお客様の経営支援を行っている。

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