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預り金・前受金・仮受消費税は注意が必要。あなたのお金ではないですよ。

2018年10月22日

  • 経営

負債による収入、今回は買掛金、未払金、未払費用等についてみていきましょう。
これらの勘定科目はすべて貸借対照表の「負債の部」に計上されています。

買掛金・未払金・未払費用

「え~っ、買掛金・未払金・未払費用が収入なの?」という声が聞こえてきそうですが、見方によっては収入なのです。
経済取引の原則は、物品やサービスの提供と引き換えに現金を支払うことです。
ところがビジネスにおいては、取引の都度、現金のやり取りをするのは非効率なので、一定期間の取引の後に決済するという信用制度が、商慣習上あります。

例えば、商品を仕入れているにもかかわらず、支払は1か月後にする、というような場合です。
これは、本来支払いによって現金が減少するところ1か月間減らない、という収入としてみなすことができるのです。
しかし、これらの買掛金・未来金・未払費用は信用で成り立っている収入なので、あまりにも支払猶予期間が長すぎたり、金額が大きくなったりすると、資金繰りが悪化しているのではないかとの疑念で信用を失いかねませんので、注意が必要です。

常識的に考えれば、月末締めの翌月末支払が妥当な線でしょう。

さらに負債には預り金、前受金、仮受消費税などの科目もあります。

預り金

預り金には、源泉所得税・住民税・社会保険など、個人からの預り金があります。
これらの税金は社員の給料から天引きした資金を一時的に会社が預かっているだけなので、本来は会社の資金と峻別すべきものです。できれば、会社の資金とは別の預金口座で管理すると良いでしょう。

三流の甘~い経営者はこの社員の資金にまで手を付けてしまい、税金や社会保険料を滞納しています。
これは社員のお金を横領したようなものです。

前受金


建設工事の手付金やエステやジムの回数券などの入金は前受金として計上します。
まだ商品やサービスを提供していないにもかかわらず、先に資金だけ入れて頂いている取引です。
もちろん入金されたお金で、後日商品やサービスを提供しなくてはなりません。

最近では着物レンタルの「晴れの日」が、商品・サービスの提供をする前に、お客様から預かった資金を赤字の運転資金に回してしまい、多くの若者の成人式を台無しにしてしまいました。
これも甘~い、三流アホ経営者ですね。
前受金も商品やサービスを提供しない限り、お客様からの預り金にすぎないのです。

仮受消費税

仮受消費税は、商品やサービスを提供した売上の消費税分です。
この消費税もお客様から預かった資金です。
売上で預かった「仮受消費税」から、仕入や経費で支払った「仮払消費税」を差し引いた差額を税務署に収めます。

いずれにしても、預かった消費税は会社の資金ではありません。会社の資金とは別の預金口座で管理すると良いでしょう。

PROFILE

曽根 康正

曽根 康正

SMCグループ代表、1959年(昭和34年6月8日)に岐阜県多治見市で生まれる。 「社外重役の立場から専門能力を発揮し中小企業を支援する」 というグループ経営目標のもと、東海エリアにおいてNo.1の会計事務所を目指す。

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