資金繰りを悪くする設備投資とは。機械装置編。 | SMC税理士法人

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資金繰りを悪くする設備投資とは。機械装置編。

2019年03月17日

  • 経営

資金繰りを悪くする「資産の増加」。

前回のコラムでは資産の増加の代表格である土地・建物の取得の話をしましたが、今回は機械装置からみていきましょう。

前回のコラム
本社建物を建てたらその会社は要注意。本当に必要なのはキャッシュです。

製造業にとって機械装置の購入は、最も大切で必要不可欠な設備投資です。
機械装置を購入して新たな収益計上を狙う、製造業では当然ですよね。
しかし、機械装置も高額になるものもあり、更にその機械装置で新たな収益が確保できなければ、キャッシュが減少して苦しくなることもあります。

京セラの稲盛和夫氏が著書の中で書かれているように、キャッシュが潤沢でない創業間もない頃には、中古の機械で我慢することです。
中古機械が新品の半額で購入でき生産性が新品の80%であれば、見方を変えれば中古の方が生産性は高いことになります。
私も中古が大好きなので、自家用車は当然中古車です。

次は車の購入です。
トラックやダンプのように業務で使用する車は、新たな収益を得るために設備投資しますが、社長や役員の乗用車は、どんなに性能が良くて高額でも新たな収益を生むことは決してありません。
収益を生むどころか多額のガソリン代や自動車税がかかり、収益を圧迫するだけです。

三流アホ経営者ほど高価な車に乗りたがります。本社建物を建てる見栄っ張りのアホ経営者と同じです。
中身がない人間ほど外見を飾って見栄を張るものなのです。


続いて売掛金・受取手形の増加です。

売掛金や受取手形が増えるということは、売上増加の証なので良いことではないかと思われるかもしれません。この見方は一面では正しいのですが、別の角度から見てみると危険です。売上の代金回収方法として、理想は現金で回収することです。
さらに良いのは前受金、つまり販売前にキャッシュをいただくことです。

しかし実際には、取引先との力関係で売掛金の回収サイトや手形の期日の長さが決まります。
力関係が弱いほど期間が長くなり、強いほど短くなります。この回収サイトや手形期日が長くなればキャッシュになるのに時間がかかり、資金繰りが苦しくなります。
更にその期間が長いほど、得意先が倒産した時の貸倒損失額が大きくなってしまいます。

このような観点から見てくると、売上をドンドン増加させる一方で、売掛金の回収サイトや受取手形の期日は短くしていく努力が必要ですね。

次は在庫です。
在庫金額も少ない方が良いですね。
しかし、在庫は少なければ良いというものではありません。

あまりにも在庫が少ないと在庫切れを起こして、売上自体が上がらなくなってしまう恐れがあります。この売上の機会損失を起こさないためには、やはりそれなりの在庫が必要です。
営業の立場からすると、少しでも在庫を多くして在庫切れを防ぎたいと思っています。

しかし営業社員の言うとおりにしていると、在庫はドンドン増えていってしまいます。
在庫が多くなりすぎると、売れ残った不良在庫が発生するリスクが増えます。
一般的には適正在庫を持つと良いと言われています。

例えば、売れ筋商品は月商の4カ月分とか、通常の在庫は月商の2カ月分とかの水準を決めますが、実際の適正在庫を決めることは本当に難しいことです。

PROFILE

曽根 康正

曽根 康正

SMCグループ代表、1959年(昭和34年6月8日)に岐阜県多治見市で生まれる。 「社外重役の立場から専門能力を発揮し中小企業を支援する」 というグループ経営目標のもと、東海エリアにおいてNo.1の会計事務所を目指す。

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