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資金繰りを改善し会社にお金を残す秘訣

2020年01月19日

  • 経営

売上を上げ、利益を出し続けること以外にキャッシュを増やす3つの方法。
前回のコラムでは、「①粗利の高い商品へシフトする」ことについてお伝えしました。
今回は残りの2つの方法についてお話しいたしましょう。

②売掛金の回収サイトを短くしてキャッシュを増やす

年間売上が1億2千万円あり、決算期末の売掛金が3,000万円あったとします。
年間売上1億2000万円を365日で割ると1日平均売上が計算できます。
(1億2000万円 ÷ 365日 ≒ 328,000円)

期末の売掛金3,000万円を1日売上328,000円で割ると、売掛金の回収サイトが計算できます。
3000万円 ÷ 328,000円 ≒ 91日
売掛金を回収するのに91日(3ヶ月)もかかっていることが分かります。

これだけ回収サイトが長いと、いくら売上をあげてもキャッシュは少なく資金繰りは苦しいままです。
そこで、売上はそのままで売掛金の回収を20日間短くしてみます。
20日間の回収金額を計算してみると
1日売上328,000円 × 20日 = 656万円
と、キャッシュが早く手元に増える計算になります。

少しでも早く売掛金を回収することにより、資金繰りが楽になることが分かりますね。

③在庫を減らしてキャッシュを増やす


在庫を持つビジネスの場合、在庫量を減らすことによってキャッシュを増やすことができます。
在庫は現金が商品に変換されたものであり、在庫が売れずに残っているのは、キャッシュが使えない状態で眠っているのと同じ状態です。

在庫量をチェックする指標の一つに在庫回転率があります。
在庫回転率とは、在庫が一定期間に何回入れ替わったか(回転したか)を表す指標で、数字が大きいほど在庫が早く入れ替わっており、商品が効率よく売れて在庫量が少ないことを示します。

在庫回転率[回] = 一定期間の売上原価合計[円] ÷ 一定期間の平均の在庫額合計[円]

売上が1億2,000万円で在庫が2,000万円ある場合、在庫回転数は6回転となります。
売上 1億2,000万円 ÷ 在庫2 000万円 = 6回転
これは商品が2ヶ月間も在庫として眠っていることを意味します。
12ヶ月 ÷ 6回転 = 2ヶ月

この在庫を1.5ヶ月(年8回転)に改善すると、平均在庫が1,500万円になります。
1億2,000万円 ÷ 8回転 = 1,500万円
これによりキャッシュは500万円(2,000万円-1,500万円=500万円)増えますね。

在庫は売上の大切な原資ですが、眠ってしまう在庫を減らし、売れ筋商品で回転率を上げるよう、在庫管理のコントロールをすることで、資金繰りが改善されます。

いかがでしたでしょうか。
売上を上げ利益を出すことだけが、キャッシュを増やす方法ではありません。

①粗利の高い商品にシフトする
②売掛金の回収サイトを短くする
③在庫を減らす

いずれも簡単な方法ではありません。
どうすれば3つの方法を実践できるのかを考え、チャレンジする努力が必要になります。

何度も申しますが、経営に近道はありません。
さまざまな方法をトライしながら、キャッシュを増やし、長く続く強い会社になって下さることを願います。

PROFILE

舩田 卓

舩田 卓

1972年愛媛県生まれのA型。 愛媛県立松山商業高校卒業後、東京IT会計専門学校に進学。 在学中に税理士試験を全国最年少20歳で合格。 そのまま専門学校の専任講師となり、税理士試験の受験指導を担当。 22年間務めた講師の道から飛び出しSMC税理士法人に入社。

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