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ワクワクする中期経営計画と気が重くなる中期経営計画

2019年10月20日

  • 経営

みなさん。ワクワクするような中期経営計画を作成していますか?
毎年50社ほどの中期経営計画作成をサポートしていますが、ほとんどの方は、5年後のイメージが具体的に数字化され、これならできるという確信を得られた中期経営計画にワクワクされます。

一方、何社かは、作成した中期経営計画にワクワクできず、つらく気が重くなってしまう経営者の方もいらっしゃいます。
ワクワクする中期経営計画とワクワクできない中期経営計画。
この違いはなんでしょうか。
今回は、ワクワクする中期経営計画と気が重くなってしまう中期経営計画との違いについてお話ししたいと思います。

売上計画

売上計画を作成する際、売上を分類する作業はとても重要です。
売上を商品別や取引先別等に分類していきます。
例えば
A商品の売上は、5年後増えていくのか、現状維持なのか、減っていくのか。
B商品の売上は、5年後増えていくのか、現状維持なのか、減っていくのか。
このように、商品別に計画を作っていきます。

売上分類のポイントは
①伸ばしたい商品、意識して伸ばそうとは思わない商品、減らそうと考えている商品等に分類する。
②粗利率の違いにより分類する。つまり、粗利の良い商品、悪い商品などに分類する
①②を意識して売上を分類すると良いでしょう。

分類した売上が5年後どうなっているか。

よく目にするのが、前年と比較して10%ずつアップしていくような計画です。
10%ずつアップするので5年後には、1.1×1.1×1.1×1.1×1.1=1.61、つまり計画作成直前期の1.6倍の売上計画が出来上がるというものです
計画作成直前期の売上と比較して、5年後の売上が2倍以下になっている計画は、だいたいこの計算で作成されていることが多いです。
このように作成された5年後の売上にワクワクできますか?
ワクワクどころか何も感じない、というのが正直なところでしょう
それではどのように作成するとよいのでしょうか。

ポイントは、5年後こうなりたいと思う強いイメージを先に決めること

例えば
今売り出しをかけているA商品(現状1000万円・粗利40%)を1億円にまで引き上げる。
B商品(現状5000万円・粗利10%)は、撤退する。
C商品(現状3000万円・粗利30%)は、8000万円まで引き上げる

この場合
現状の売上9000万円(粗利990万円)が、5年後 売上1億8000万円(粗利4240万円)になる計画です。

この計画が達成できればワクワクしませんか?
まず5年後こうなりたいという売上イメージを立て、この5年後の目標を達成するために、1年目は何をすれば良いのか、2年目は何をすれば良いのかを考えるのです。
先に5年後の目標を決め、その目標を達成するための方法を逆算して計画することです。

10%ずつ積上げして計画するのではなく、5年後の目標から逆算して計画

これがワクワクする経営計画作成のもっとも重要なポイントです。

ここまでワクワクする経営計画書作成のポイントについてお話ししました。
それでは、気が重くなってしまう中期経営計画とはどのようなものでしょう。

気が重くなる中期経営計画

現状の経営が厳しく、どうしても5年後の姿がイメージできない。
イメージができないので、頑張っても5%増などの計画しか考えられない。
5%増でも本当は無理だと思っている。なんだか楽しくない。

このような思いのまま中期経営計画を作ると、気が重くなる中期経営計画になってしまいます。
5年後にワクワクすることもなく、作成した計画ができるとも思わない。
これでは、中期経営計画を作成する意味は全くありません。

では、どうすればワクワクする経営計画を作ることができるのでしょう。
心配はいりません。
このような方もワクワクする経営計画を作成できるポイントがあるのです。
そのポイントは、「キャッシュの増加」です。

会社を継続させるためにもっとも大切なのは「キャッシュ」です。
経営計画書作成は、5年後にキャッシュをどれほど増加させることができるのか。
これを見ることが最大のポイントです。

売上を伸ばし、利益を増加させればキャッシュは必然的に増えます。
このため、中期経営計画作成時には、キャッシュを増やす手段として、最も有効な売上と利益に焦点を当て作成していきます。
目的は、キャッシュを増やすことなのです。

どうしても厳しい現状のイメージを払拭できず、ワクワクする5年後をイメージできない場合は、キャッシュに焦点を当てると良いでしょう。

キャッシュに焦点を当てる


売上を伸ばすことができなくても、少しでも粗利率の高い商品に売上構成を変えていく。
5年後の総売上高が計画作成直前期より下がっても構いません。粗利額が増えれば、キャッシュは増えます。
生産性を上げ、今いる従業員で数%の売上の伸ばすことはできないか、削れる経費はないか。
知恵を絞り、工夫を重ね、現状2000万円の現金が5年後4000万円になる経営計画が作れたら、ワクワクしませんか?
現金を4000万円にするために、現状の売上を1.5倍にする必要があると分かったら、頑張ってみようと思いませんか?

中期経営計画は、キャッシュを増やし長く続く強い会社にするための指標です。

キャッシュを増やすための最も有効な手段は、利益を増加させること。
利益を増加させるための最も有効な手段は、売上を増やすこと。
このため中期経営計画作成時には、売上に拘って作成していきます。
しかしこの売上にワクワクできないのであれば、原点であるキャッシュの増加をイメージすることにより、ワクワクする中期経営計画を作成できるようになると思います。

作った中期経営計画にワクワクできない方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

PROFILE

浅田 和利

浅田 和利

SMCグループ (株)会計ファクトリー 代表取締役 1968年大阪府生まれのB型 東京・千葉の会計事務所を経て、2008年SMCグループに入社。 先行経営(MAS監査)を通じてお客様の経営支援を行っている。

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