資金繰りを改善するために。収益と収入の違いを理解しよう | SMC税理士法人

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資金繰りを改善するために。収益と収入の違いを理解しよう

2018年08月25日

  • 経営

収益と収入の違い

まず、収益と収入の違いについて見ていきたいと思います。
収益の代表格は売上です。しかし、売上自体は収益なのですが収入ではないのです。
収入となるためには、売掛金や受取手形などが回収されて現金化される必要があります。

ただ、これは単なる時間的なズレだけにすぎません。ところが収益ではないけれど収入になるものがあります。
代表格が借入です。
借入金は負債、つまり借金なのです。借金をすれば当然お金が入ってくるので収入なのです。

更に、資産を売却してもお金が入ってきますので収入です。
車を売る、ゴルフ会員権を売るなども収入です。
また貸付金の回収も収入です。さて収入の正体が大体わかってきました。

収入はザックリ言って、下記の算式にまとめることが出来ます。

収入 = 収益 + 負債の増加 + 資産の減少(売却・回収)

収入を増やす方法


①収益の増加
どんな企業でも収益で一番大きなものは売上です。
売上は大きければ大きいほど良いというものではありませんが、売上増加で重要なことは、一に利益額を極大化すること、二に受取手形や売掛金の回収を早くして資金を増やすこと、です。

この他にも受取利息・配当金や受取家賃、助成金や補助金なども収益になります。

②負債の増加
負債の増加は収入を増やしますが、収益のように単に増やせば良いというものではなく、バランスを考える必要があります。
例えば、借入金は必ず返済が伴いますので、自社の実力に合った返済余力を考えて借入をしなければいけません。
特に借入をするときに気をつけることは、金利の高い低いより返済期間が長いか短いかの方が重要です。

当然、借入金は返済期間を長くします。
また仕入に関しても、前払いや現金払いよりも、仕入れてから一定期間後に支払う買掛金や未払金、未払費用を利用します。
この支払いサイトが長ければ長いほどお金が増えます。

これらの負債は、お金を増やすというより、お金を減らすことを遅らせる効果を持っています。

③資産の減少
受取手形の減少、売掛金の減少、貸付金の減少などは資産の減少ですが、これらの資産が減少することを回収すると言います。
回収したわけですから、お金は当然増えることになります。
受取手形や売掛金の回収サイトを短くすればするほど、お金は増えることになります。

また、土地・建物、車両・ゴルフ会員権などのうち、不要なものがあれば売却し資金化してお金を増やすべきです。

まとめ


以上の通り、

1.収益は利益を極大化する
2.負債は資金流出を遅らせるために支払いサイトを長くする、返済期間を長くする
3.資産のうち、不要な資産は売却する、売上債権の回収を早めるために回収サイトは短くする

ことがお金を増やす方法です。

なお、普段意識することはありませんが、出資(資本金)を増やすと収入になります。

中小企業の場合、会社設立や事業開始時以外に発生することは殆どないので割愛いたします。

PROFILE

曽根 康正

曽根 康正

SMCグループ代表、1959年(昭和34年6月8日)に岐阜県多治見市で生まれる。 「社外重役の立場から専門能力を発揮し中小企業を支援する」 というグループ経営目標のもと、東海エリアにおいてNo.1の会計事務所を目指す。

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