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中小企業応縁団2020年1月号

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2021年02月01日更新

                               

皆様の会社では資金繰り表を作成して毎月お金のインとアウトをチェックしていますでしょうか?業績チェックは当然のこと適切な資金繰りも企業経営には絶対に必要です。その適切な資金繰りを行うためには資金繰り表の作成が欠かせません。ところが資金繰り表の作成ができていない企業は意外と多いものです。今回は資金繰り表の重要性についてお伝えします。

資金繰りとはお金の未来予測をすること

経営者が自ら行うべき重要ミッションのひとつが「資金繰り」です。会社はお金が無くなれば倒産するので、自社のお金が無くならないように資金管理をしていくのが経営者にとっての責務といえます。資金がどれぐらい残るのか残らないのか把握するのが経営者の重要使命であり、経営者にとって自社の資金を回すのが最大の仕事と言っても過言ではありません。そのためには自社のお金が将来どうなるのかを見通しておく必要があります。
そこで登場するのが「資金繰り表」です。これを作成することで自社のお金の動きが把握できます。ただ残念ながら業績の良くない企業ほど資金繰り表を作っていない場合が多く、業績が悪化してから慌てて資金繰り表を作り出す企業もあるぐらいです。それでは遅いですよね。業績がよかろうと悪かろうと自社のお金がいつどこから入ってきて、いつどこへ出ていっているのか、いつの時点でどれぐらい自社のお金が残るのか、ということを経営者は常々把握しなければなりません。

資金繰り表を作成していれば予め資金不足となるタイミングがわかるので、先んじて様々な手を打つことができて資金不足を回避することができます。ところが資金繰り表を作成しておらず資金不足になる直前にその事実がわかったとしたら、手を打つ時間がない=倒産となります。倒産回避はもちろんのこと、会社が事業を続けていくためには、資金繰り表は必ず作成されるべき重要データといえます。

資金繰りを回すということは資金管理を適切に行うことであり、キャッシュインを増やしてキャッシュアウトを抑え、会社に残っていくキャッシュを最大化するための管理をすることです。言われなくてもわかっている、という声が聞こえてきそうですが、ではどれぐらいの方が「資金繰り予定表」を作成されているでしょうか?
資金繰り表というと、どうやってお金を使ったかという「資金繰り実績表」を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。ただしこれはあくまで実績表なので過去情報です。知りたいはずの未来情報はありません。資金繰り実績表は資金繰り予定を立てるための基礎データにすぎません。つまり、資金繰り表とは「資金繰り予定表」のことを指します。予定表のない資金繰り表は片手落ちですし、それでは目的を果たせません。これからのお金のインとアウトの予定が把握できるもの、それが資金繰り表=資金繰り予定表です。

資金不足の回避方法があっても、手を打つ時間が必要

ところが中小企業においてはこれが作成できていない企業が大半です。「お金が無くなれば倒産する」のは誰でもわかっているのに、それがいつなのかを把握する=「見える化」する、ということをしない企業がなぜか多いです。自分の会社のお金はいつまでもつのかは誰でも気になりますし知りたいですよね。資金の未来を見据える「資金繰り予定表」を作成することは企業経営をしていれば必然なのです。ぜひ「資金繰り予定表」を作成するようにしましょう。
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