会社を潰さない為に。決算書の読み方の基本「貸借対照表」

会社を潰さない為に。決算書の読み方の基本「貸借対照表」

みなさん、会社はいつ潰れるかご存知ですか?
毎年赤字を出し続けている、主要な取引先が潰れた、売上が激減した、というような理由で会社が潰れるのではありません。
たとえ黒字経営をしていたとしても、会社のキャッシュ(お金)が無くなってしまったときに、会社は潰れてしまうのです。

会社は利益を出すために、事業活動を行っています。
何故なら、利益出すことがキャッシュ(お金)を増やす手段として最も優れているからです。
しかし利益は計算上の結果であって、目に見えるものではありません。

実際に見えるのはキャッシュ(お金)なのです。
したがって会社は利益を追求するとともに、キャッシュ(お金)を把握していくことが重要です。

今回のコラムではキャッシュを把握するのに有効な「貸借対照表とキャッシュフロー計算書」をテーマにお話ししていきます。

貸借対照表の基本

まずは貸借対照表をみていきましょう。
貸借対照表は右側(貸方)と左側(借方)に分かれています。
左側は「資産の情報」、右側は「負債と純資産の情報」が記載されています。純資産とは資本金と利益です。

また、右側はどのようにお金を集めてきたのかという「お金の調達方法」、左側は右側で集めてきたお金を何に使ったのかという「お金の運用方法」が載っています。
つまり貸借対照表はお金の裏表を表しているのです。


コロナウィルス下における資金繰りの手引き~融資編~

したがって貸借対照表の左右の合計は必ず一致し、バランスが取れているので、『バランスシート(Balance Seat)』と呼ばれています。

貸借対照表の左側

それではまず、貸借対照表の左側『お金の運用方法』について見ていきましょう。
運用と聞くと株式などをイメージされる方が多いと思いますが、現金預金として持っておくのか、売上を作るための在庫を持つのか、機械や車両などの資産を買うのか、株式やゴルフ会員権として持っておくのかという、資金の運用すべてのことを言います。

また科目の並び順にも意味があります。
左側の科目は『会社にとって大事(重要)なもの』かつ『現金に近いもの』の順で並んでいます。
下記の画像をご覧ください↓

左側(資産の部)の一番上には、会社にとって重要なものとして現金預金が記載されています。
現預金の次には受取手形、売掛金等、1年以内に現金になる資産が並びます。

一方、下の方へいくと、固定資産、会員権、保険積立金等、キャッシュになりにくいもの、すなわち「現金化しにくいもの」になっていきます。

貸借対照表の右側

続いて貸借対照表の右側について説明いたします。
貸借対照表の右側は、どのようにお金を集めてきたのかという「資金の調達方法」が載っているのですが、調達方法は3つしかありません。
1つ目が借入によるもの、2つ目が出資によるもの、そして3つ目が利益によるものです。

まず借入れによる資金調達をみていきましょう。
当たり前ですが、借入れをしたら必ず返済をしなければなりません。
また銀行が無限に融資してくれるわけではありませんので、資金調達には限界があります。

出資による調達はどうでしょう。
出資とは、会社を始める時に投入した資金や、増資をしたときに集めた資金を言います。
上場会社であれば、株式を発行して一般の方からお金を集めることが出来ますが、中小企業だとそうはいきません。

資本金として会社にお金を入れるのは、社長や身内、役員など限られた人だけです。借入による調達とは異なり返済の必要はありませんが、この資金調達方法にも限界があります。

最後に利益による資金調達をみてみます。
利益による資金調達は返済の必要はありません。また、資本金のように限界もなく無限に調達することができるので、3つの調達方法のうち1番安全で良い調達方法です。

利益を出し続けることは難しいですが、借入や出資のように調達に限度もなく、返済リスクを伴う必要もありません。
利益で調達してきた金額は、貸借対照表の右下の「繰越利益剰余金」や「未処分利益」という科目で表されています。

貸借対照表の右側についてもう1つお話をしてきます。
左側(資産)では、会社にとって重要、すなわち現金に近い順番で並んでいましたが、右側の科目の並び順にも意味があります。
こちらは『危険な資金調達』の順番に並んでいます。

下記資料をご覧ください。↓

一番上には支払手形があります。支払手形は、手形帳に約束した金額と期日を記載して押印することで、支払いを延期することが出来る簡単な調達方法です。しかし、それだけにペナルティは大きく、支払期日までに必要金額を用意できない場合は手形の不渡りとなり、会社の信用を損ねます。また不渡りを半年で2回行った場合は、2年間銀行との取引中止処分となり、倒産につながってしまいます。

2番目の買掛金にもリスクはあります。本来取引の際に支払う対価を掛けにするという、ビジネスパートナー同士の信頼関係の上で成り立っている“信用取引”です。
したがって支払いができないと取引の信頼を失いかねません。

一方、貸借対照表の下方は安全な資金調達方法である「繰越利益剰余金」や「未処分利益」が記載されています。
科目の並び順にも意味があるのですね。

まとめ

資金の調達方法、資金の運用方法を見ることが出来る貸借対照表ですが、決算期の一時点でのキャッシュを見ることしかできません。
お金の流れをみることは不可能なのです。
お金の流れを見るためにはキャッシュフロー計算書を活用しましょう。

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