会社を経営していくうえで一番大切なこと。継続的に営業キャッシュフローをプラスにする。

会社を経営していくうえで一番大切なこと。継続的に営業キャッシュフローをプラスにする。

みなさん、会社はいつ潰れるかご存知ですか?

一般的に倒産とは、「返済しなければならない債務の返済(支払)を自己資金でまかなえず、借入もできずに会社の経営が行き詰った状態」です。

企業は赤字や売上激減では決して潰れません。ではいつ潰れるのか。
それは、キャッシュが無くなった時です。

会社が黒字でもキャッシュが無くなったたら倒産してしまいます。

黒字倒産とは

なぜ黒字倒産がおきるのか。なぜ黒字なのにキャッシュがなくなってしまうのか。

例えば、仕入をして売上をあげても、仕入代金の支払いが1ヶ月先で、売上の入金が3ヶ月先の場合、売上の入金がないまま、先に仕入の支払をしなければいけません。

余裕のある自己資金がなければ、この支払を手当てできません。
足りない資金を銀行等から借りられなければ、やはり仕入代金が払えないので、倒産状態となります。
また、売れると思って大量に商品を仕入れて在庫とした場合、この仕入費用は、会計上は販売するまで仕入(経費)ではなく、商品という資産に計上されるため、赤字になりません。

しかし仕入代金の支払は発生しており、手元に現金がなければ、赤字ではないのに倒産状態になってしまいます。

赤字でも倒産しない?


逆に赤字でも倒産しない企業もあります。
その理由は、


コロナウィルス下における資金繰りの手引き~融資編~

1.現金資産がたくさんある。
2.赤字でも担保になる資産があり銀行から融資を受けることができる。
3.赤字でも増資で資金調達ができる、すなわちキャッシュがあるからです。

しかし赤字状態が長く続くと、いずれはキャッシュがなくなり、赤字倒産することになります。

キャッシュフロー計算書

経営において大切なのは、利益を出すことです。
それは利益を出すことが、キャッシュを増やす手段として最も優れているからです。
しかし利益は計算上の結果であって、目に見えるものではありません。

実際に見えるのはキャッシュ、お金です。

では、どうすれば黒字倒産を防ぐことができるでしょうか?
そのためには、経営者は自社のキャッシュの流れ(流出するお金と流入するお金)を正確に把握する必要があります。

例えば、仕入代金の支払いをできるだけ先に延ばし、売上はできるだけ早く入金して貰うようにする、無駄な投資や過剰な仕入にならないように計画的に支出する等、売上や利益だけを見るのではなく、お金の流れに注意することです。

キャッシュの流れの把握に役立つのが、これまで何回も取り上げてきたキャッシュフロー計算書です。

会社の財務諸表には次の3つの表があります。

貸借対照表・・・ 会社の財政状態を示した書類
損益計算書・・・ 会社の経営状態を示した書類
キャッシュフロー計算書・・・ 会社の現金の流れを示した書類

キャッシュフロー計算書とは一会計期間中の現金の流れを示した書類で、簡単にいうと、「キャッシュがどうして増えたのか、減ったのか」が分かる書類です。
法令で作成が義務付けられているのは上場企業だけなので、全ての会社が作らなければいけないわけではありません。
しかし、会社のキャッシュの状況を客観的に把握するためにも、是非見て頂きたい書類です。

もうひとつ現金の流れを把握するための書類として「資金繰り表」もありますが、資金繰り表は将来の資金繰りを予測するために作成する書類であり、キャッシュフロー計算書は、過去における現金の流れを可視化したものです。

またキャッシュフロー計算書は決算期ごとに会計期間を単位として作成されるのに対し、資金繰り表は、会計年度にかかわらず自由な期間を設定して作成することができ、作成は任意で、企業の内部資料であるという点も大きな相違点です。

キャッシュフロー計算書では、資金の流れを「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つの区分に分けて表します。

まずは「営業活動」つまり「営業キャッシュフロー」について見ていきましょう。

営業活動によるキャッシュフロー


営業活動によるキャッシュフローは、本業によってキャッシュがどれくらい増えたか減ったかを示す項目です。この項目の合計がプラスであれば、キャッシュが増えており、本業は好調です。逆にマイナスの場合は、営業の活動によりキャッシュが減っている、つまり本業があまり良くない状態だといえます。

ただしキャッシュの増減は、利益の増減と一致しているわけではありません。
損益計算書が利益の増減を表しているのに対し、キャッシュフロー計算書は、売上代金を回収し、仕入代金を支払い、人件費を支払い、経費を支払い、借入利息を支払い、税金を支払う、というキャッシュの動きを表示します。したがって、売上代金の回収が出来ていなかったり、仕入代金を先に支払ったりしていると、利益が出ていてもキャッシュが減少していることもあります。

ここで注目したいのは、利息の支払いも税金の支払いも、営業活動によるキャッシュに含まれているということです。

本業によるキャッシュの増減から、利息の支払い、税金の支払いをしてもプラスになれば、利益が出て税金が支払えなくなるといった事象は起こりません。

良好な資金調達かどうかを判断するには、損益計算書の営業利益や経常利益を見ることも大切ですが、キャッシュフロー計算書の営業活動のキャッシュフローも重要なポイントです。

キャッシュフロー計算書のチェックすべきポイント


キャッシュフロー計算書では、以下の点をチェックしてみましょう。

・営業キャッシュフローがプラスになっているか。
本業の状態を把握。当期純利益がプラスでも、営業キャッシュフローのマイナスが続いてしまうと倒産する「黒字倒産」リスクを見極めます。

・事業成長のための投資キャッシュフローがあるか。
将来の利益につながる設備投資などに積極的であれば、成長が見込めます。

・営業キャッシュフローの額が投資キャッシュフローより大きいか。
本業で稼いだ額が投資額より大きければ、財務的な余裕がある状態。
より積極的な投資や、いざという時に備えた対応力が見込めます。

またキャッシュフロー計算書は、営業活動、投資活動、財務活動すべての項目がプラスになっていれば良い企業というわけではありません。

まとめ

3つのキャッシュフローの最も理想的な形は、「営業活動がプラス、投資活動がマイナス、財務活動がマイナス」となっているケースです。
これは、「本業が好調でキャッシュが増え、将来に向けて投資をし、借入金の返済が進んでいる」状態だからです。

キャッシュフロー計算書の各項目の意味を理解して、企業経営のキャッシュの健全性を正しく把握しておきましょう。
会社が毎期継続的に利益をあげるだけでなく、継続的に営業キャッシュフローをプラスにすることが、会社を永続的に経営していく一番大切なことなのです。

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