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会社が利益を出さないといけない本当の理由と利益の出し方の基本

会社が利益を出さないといけない本当の理由と利益の出し方の基本

投稿日:2018年06月28日

更新日:2023年06月01日

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この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

会社がなぜ利益を出さなければいけないのか、本当の理由をご存知ですか?
その答えを知っている人は少ないのではないでしょうか。

その理由は非常にシンプルで、利益が出ればキャッシュが会社に残るからです。
会社にキャッシュがあればあるほど、会社の体力があると言っても過言でありません。

キャッシュを増やせば、会社を長く存続させていくことが可能です。
会社は赤字では潰れません。キャッシュが無くなったときに倒産するのです。

キャッシュが増えれば、銀行等からの融資を受けることなく設備投資することが可能です。

その他、人を採用したい、システムを導入したい、広告宣伝費をかけたいとき等、キャッシュがあれば、迷うことなく意思決定ができるのです。

1回の取引で利益を出しキャッシュを増やす

とてもシンプルなことですが、1回の取引においてキャッシュの流れを見てみましょう。
例えば、商品を5,000円で購入し(支出)、それに対する広告宣伝費が2,000円かかった(支出)とします。

この7,000円がいわゆるキャッシュアウトです。
そしてその商品を10,000円で販売した(収入)とします。
この10,000円がキャッシュインですね。

この取引を損益計算書上に表わしてみましょう。

売上 10,000円
仕入 △5,000円
広告宣伝費 △2,000円
利益 3,000円

利益によりキャッシュが増加しました。

逆に収支が赤字となる、キャッシュが減るケースを見ていきましょう。

売上 10,000円
仕入 △5,000円
広告宣伝費 △3,000円
消耗品費 △3,000円
損失 △1,000円

損失つまり赤字の場合、その損失部分が会社のキャッシュを減らしていきます。
利益が出るとキャッシュが増え、損失が出るとキャッシュが減少する。

とてもシンプルなことですが、キャッシュを増やす基本は利益を出すことなのです。

助けて!確定申告、帳簿をつけていない・・・。

毎月の活動で利益を出しキャッシュを増やす

簡単な家計簿を想像してみましょう。
月にいくらかの収入(キャッシュイン)があります。
そこから、水道光熱費、通信費、車両費、接待交際費などの支出(キャッシュアウト)があります。

収入と支出との差額が家計簿では利益、つまり翌月に繰り越されるキャッシュとなります。
これを簡単な表で見ていきましょう。

この表の通り、毎月収支の差額、利益を出すことで、毎月100,000円~150,000円ものキャッシュが増加し、5月末には1月と比較し550,000円のキャッシュが増えました。

逆に赤字、つまり収入より支出が大きくなるケースの場合下記の表のようになります。

収支の差額が赤字・マイナスの場合、毎月繰り越されるキャッシュが減少し、この表の場合、5月にキャッシュがゼロとなってしまいました。

まとめ

多くの中小企業の経営者の方は、

  • 法人税を腹痛くないから節税をしてなるべく利益を最小限に抑えたい
  • 赤字を繰越欠損金として9年間活かして税金を支払わないでおきたい

と考えている方が多くいます。
しかし会社を成長させるには計画的、継続的に利益を出し、キャッシュを増やし、会社の体力をあげ、会社の財政状態を良くしていかなくてはなりません。

目先のことだけを考えた節税対策はやめて利益を出しキャッシュを増やしましょう。

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このコラムの著者 : 菱刈 満里子

大学卒業後、大手証券会社、文部科学省研究室秘書等を経験後SMC税理士法人に入社。 会計・税務業務に13年間携わった後、経営計画を中心とした未来経営に軸足を移す。 のべ150社以上の経営計画を作成、経営支援を行っている。

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