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日次資金繰り表と月次資金繰り表について

2020年03月08日

  • 経営

資金繰り表の重要性や目的、そして作り方をお伝えしておりますが、今回のコラムでは日次資金繰り表と月次資金繰り表についてもお話しいたしましょう。

1.資金繰り表は2パターンある

資金繰り表といっても2種類あります。日々のお金の動きを追いかける「日次資金繰り表」と、月単位でのキャッシュインとキャッシュアウトを把握する「月次資金繰り表」です。
日次資金繰り表は別名「日繰り表」とも言い、その名の通り日々のお金の動きを追いかけるので、自社のお金の詳細な動きがつかめます。どちらかというと日々ベースでいつ支払いがあるのか、いつ入金があるのかを知らないといけない経理担当者の方向けです。

一方、月次資金繰り表は月単位でお金のインとアウトを時系列化したもので、予測を立てるのに役立ちます。全体のお金の動きを把握して未来予測をしなければならない経営者の方向けです。

2.日次資金繰り表のメリット・デメリット

メリットとしては、何がいつ支払われているのかピンポイントでわかることです。デメリットとしては、情報量が多いため作成労力も多くなりがちです。そのため、1か月先、2か月先までといった比較的短期間のものになります。資金余裕のない企業は、目の前のお金がいつまであるのかをきちんと把握しないといけないので、日次資金繰り表が望ましいでしょう。
日次資金繰り表が必要ない企業になりたいものです。

3.月次資金繰り表のメリット・デメリット

メリットとしては、長期資金繰り予測が立てやすいことです。
月単位予測なので3か月~1年程度までの作成は可能でしょう。デメリットとしては、その入出金がいつ発生するのかといった詳細な内容までは分からないことです。
詳細な内容まで分からなくても月次資金繰り表だけで充分、という企業を目指しましょう。

4.資金繰り表作成のポイント

初めから精緻なものを作ろうとしないほうがいいでしょう。目的は「いつの時点でキャッシュがどのくらい残るのか」を把握することです。1円単位まで正確に把握する必要はありません。とにかく作ってみることが大事。作っていくうちに精度は自然と上がってきます。

そして予測値はどんどん書き換えましょう。日々行うのがベストです。請求書を発行したら資金繰り表に入金予定日・金額を即記載する、請求書が来たら資金繰り表に支払予定日・金額を即記載する、といったように、見込みが確定に変わり次第、リアルタイムで書き換えていきましょう。

慣れてきたら、予定と実績の対比ができる表へバージョンアップします。実績をみて予測をどんどん書き換えられるからです。

過去と現在と未来はつながっています。お金の流れも同じです。過去と現在がわからなければ未来は予測できません。「いつの間にかお金が無くなっていた」というようなことがないように、資金繰り表作成はどの企業にとっても絶対に必要です。まずは自社のお金のインとアウトのパターン把握を行うことから始めましょう。

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【第4弾】金融機関OBの資金繰り適正度チェック表
https://www.smc-g.co.jp/cashacademy/blog/report/

PROFILE

小川弘郎

小川弘郎

中小企業診断士 金融機関OB 20年勤務した金融機関在籍時には融資担当や企業改善支援担当を歴任、融資現場における多数の経営支援や事業再生の実践経験を持つ。会計業界に転身後は経営計画に基づく経営サポートを行っている。経営戦略、経営管理、資金繰りが専門。

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