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経営計画は、ズレるから良い。経営計画なんて作ってもムダ、と思っているあなたへ。

経営計画は、ズレるから良い。経営計画なんて作ってもムダ、と思っているあなたへ。

投稿日:2019年03月10日

更新日:2023年03月17日

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この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

みなさん経営計画書を毎年作っていますか?
経営計画書といっても、5~10年後を描いた中期経営計画書、当期の具体的計画を描いた単年度経営計画などがあります。

経営計画書を実際に作成されている中小企業の経営者は、全体の20%以下です。
「作った方が良いと分かってはいるけれど、なかなか作ることができない」というのが多くの経営者ではないでしょうか。

では、なぜ作らないのでしょうか。

経営者が経営計画を作らない理由

「計画を作っても、どうせ絵に描いた餅になり実現できないので無駄」
これが、もっとも多い理由だと思います。

苦労して作っても、従業員は誰も理解してくれず実行できない・・・。
計画を実行できない要因が次々と発生する・・・。
計画とズレすぎて計画を実行する気になれない・・・。

経営者の中には、何度か経営計画作成にチャレンジし、計画通りに経営する!と決心された経験がある方もいらっしゃるでしょう。

しかし、なんらかの理由で計画を途中で断念し、経営計画など意味がないと自分に言い聞かせた過去の失敗体験から、「どうせ計画なんて作っても無駄。」「全く意味がない」と思われたのではないかと思います。
実際に、ほとんどの経営者がこの苦い経験されているようです。

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経営計画は、ズレるから良い

毎年150件以上の経営計画作成サポートを行う中で、経営計画作成のポイントとして最初に申し上げることがあります。
それは「経営計画は、ズレるから良いのです。」の一言です。
なぜズレるから良いのでしょう?

経営計画の解説に良く出てくる「ロケット理論」を例にして考えていきましょう。

地球からロケットで月に行くという経営計画があったとします。
綿密に計画を立て、5年後に月に到着する計画です。
1年目の目標は、大気圏突破に耐えうるメインエンジンの完成です。

研究者全員で総力をあげ1年間開発しましたが、今のコストでは大気圏突破に耐えうるエンジンを作ることができないと分かりました。
計画と実績に大きなズレが生じた訳です。
これがとても重要なのです。

もし計画がなく、「月に行きたい」という願望だけがあったとします。

この場合、研究者全員で総力を挙げて頑張っているから必ず月に行けるはず・・。
計画がないのでズレていることにさえ気づかない。分かるのは頑張ったか頑張っていないか、だけなのです。
これでは、いつまでたっても月にはいけないと思いませんか。

1年目の計画は、大気圏突破に耐えうるメインエンジンを完成させることでしたので、完成できていなければ、計画と大きくズレたことが分かります。

計画とズレたことが分かれば、どうすればコストを下げ、エンジンを完成させられるかという、修正行動をとることができます。
「ズレに気づき、早い段階で修正行動を取ることができる」
これが経営計画を作る最大のメリットです。

「経営計画は、ズレるから良い。」とは、このことを意味しています。

予算と実績を比較し修正する「予実管理」

経営計画を作成したら実行し、計画(予算)と実績を比較してズレをチェックし、そのズレに対する修正行動を行う。
このPDCAサイクルをまわして計画を達成することが、経営計画書を作成する大切な目的です。
ここからは、予算と実績との比較によりズレを把握し、修正行動を取る「予実管理」についてお話ししたいと思います。

予実管理のもっともすぐれているところは、やはり、計画とのズレが一目瞭然であることです。

売上や原価だけでなく、経費そして現預金の残高まで予算と実績を比較しますので、現預金のマイナスの要因が、売上の減少によるものなのか、原価の高騰によるものなのか、また、交際費など経費の使い過ぎによるものなのか一目で分かります。

経営者の中には「計画通りに行かないから計画など作っても仕方がない」と言われる方もいますが、そうではありません。ズレるから良いのです。
また毎月予算実績管理を行うことで、ズレたのが直ぐに分かることが、さらに良いのです。今月のズレに気づけは、翌月修正することが可能です。
1年間営業活動を行った後、決算時に計画とズレたことが分かっても、その期の数字を修正することはできません。しかし毎月のズレを把握することができれば、決算期末までの残りの月数で修正することが可能なのです。

早い段階でズレに気づくことができる仕組み、これが毎月の予実管理のすぐれた点です。

また期末までの計画がありますので、期の途中であっても、このまま計画通り進めばどのくらいの利益で着地することができるか、といった決算予想を常に持ちながら経営ができるので、非常に安心です。

ところが多くの経営者は、日常業務を抱えているため、なかなかこのPDCAサイクルを実践することが困難なようです。
またどんなに優れた経営者であっても、一人でPDCAサイクルを回し続けるのは、強い意志と明確な目標、そして相当な覚悟がないと難しいものです。
こういった場合は外部に人にチェックしてもらう、この方法がもっとも有効です。

毎月予実管理を行い、そこから出てきた課題(修正行動)を実践していくPDCAサイクルを、外部の人にチェックしてもらいながら、ワクワクする計画をぜひ達成して下さい。

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単年度計画を作った際のズレ

スポーツジムを経営するA社の例

1年間で新しい店舗を3店オープンすることを目標に単年度経営計画を作成しました。
オープンに合わせて設備投資をし、スタッフを採用し、売上を拡大させる計画。
資金繰りも問題なく、ワクワクするような単年度経営計画ができました。

ところがオープン予定だったテナントを他の人に借りられてしまい、予定していた日にオープンできなくなったのです。いきなり計画とのズレです。
「計画を立てても思い通りにいかない。すぐにズレてしまう。やはり経営計画など意味がない。」
社長はこのように思ったようですが、ズレてしまうことは良くないのでしょうか。

実はズレたことが分かるのが経営計画の良さなのです。
「当期の初めに、3店舗のうち1店舗をオープンする」。この計画があったので、社長は計画とズレたことを認識できたのです。計画がなければ、「またそのうち良い物件が出てくる」と楽観的に考えたことでしょう。
しかし今回は計画がありズレを認識できたので、修正行動として1ヶ月以内に新たな物件を見つけることを決意し、具体的な行動を考え実行しました。結果、前よりも良い物件が見つかり、オープンは当初計画より2ヶ月後ろになってしまいましたが、なんとか計画に近い売上も確保することができたのです。

「計画を立て、ズレを認識してすぐに修正行動をとる

①計画もなく、行き当たりばったりで経営をしている場合
②計画とのズレを認識し、すぐに具体的な修正行動をとる経営をしている場合
どちらが良い結果を生むでしょう。答えは簡単ですね。

「計画を立て、ズレを認識してすぐに修正行動をとる」
これが計画経営の醍醐味なのです。
ズレたからあきらめるのではなく、それによって修正行動をとり続けられるのです。
経営支援をしていると、実はうまくいかなかった時の方が、「考えるチャンス」になっているのを感じます。そして考えて動いた人だけが、目標に近づいていくのです。

まとめ

経営計画を作って、ズレたことに気づき修正行動をとり続けること。
これがワクワクする目標を達成する唯一の方法なのです。

しかし、続けていくことが難しく、続けるには仲間や専門家によるチェックが必要です。

弊社が主催する「キャッシュを増やす塾」では、ズレから気づいた課題を塾の中で報告し、課題解決のヒントを、専門家や塾生同士のアドバイスの中から見つけ出します。
計画した具体的解決方法 (P)は、次回までの宿題として持ち帰り、実際に行動します (D) 。
次回の塾で結果を報告してチェックしてもらい(C)、さらに改善点を見つけるのです (A) 。

このPDCAを毎月回し続ける仕組みが、目標達成の近道となります。

SMC税理士法人では、金融機関OBや税理士をはじめ経験豊富なプロが御社の円滑な 経営改善 をサポートいたします。お電話やお問い合わせフォームから相談可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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このコラムの著者 : 浅田 和利

SMCグループ (株)SMC総研 経営コンサルタント 1968年大阪府生まれのB型 東京・千葉の会計事務所を経て、2008年SMCグループに入社。 先行経営(MAS監査)を通じてお客様の経営支援を行っている。

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