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現在の支出の効果が将来にわたって出てくる経費、戦略的経費

2018年12月15日

  • 経営

前回までは収入について話してきましたが今回からは支出についてです。
まずは支出の第一に挙げられる「経費」からお話していきましょう。

経費の区分には、製造経費と販売費及び一般管理費という経費の発生した場所で分ける方法と、変動費売上に比例する経費)と固定費(売上に比例しない経費)という、売上との関係で分ける方法があります。

さらに戦略的経費と消費経費に分ける方法もあります。
戦略的経費とは、経費の支出の仕方次第で収益が上がったり下がったりするものです。経費と言いながら投資のような性格を持っている経費、つまり現在の支出の効果が、将来にわたって出てくる経費が戦略的経費です。

戦略的経費には人件費(給料・賞与・採用費・福利厚生費・教育研修費)・広告宣伝費・研究開発費・効果のある支払手数料などが含まれます。
一方、消費経費とは、支出の効果が測定することが困難な経費です。

さて、今回はこの戦略的経費についてお話をします。

経営というものは、売上と人件費とキャッシュの3つをコントロールできれば上手くいくと私は思っています。戦略的経費の中で最も大切なのが人件費です。会社である組織は、人と仕組みからできています。
言い換えれば、「組織の中身は人」と言っても良いかもしれません。

恐らくどの会社も、総経費のうちに人件費の占める割合はかなり高いと思います。私たち会計事務所業界は人件費が50%を超えているところが多いでしょう。

まずは給料・賞与です。
給料や賞与について、賃金規定や評価制度を整備したりすることは多少必要だと思いますが、整備すれば客観的な評価ができて社員が不満を持たない、などという幻想を多くの経営者が抱いています。この世の中にベストの賃金体系や評価制度などはないのです。


どんな制度であっても誰かが不満を持つものなのです。この幻想を抱く三流アホ経営者は、自分の意思決定に自信がないからなのです。自信がないために客観性を求めて社員の不満から逃れようとするのです。

しかし、人が人の評価をして賃金を決める以上、絶対に経営者個人の主観が入るものです。この主観に自信を持って社員に説明すれば良いのです。極論を言えば、「好き嫌いで評価をして何が悪い」と開き直るぐらいになれなければ中小企業経営はできませんよ。

話は変わりますが、「給料を高くすると社員のモチベーションが上がり一所懸命働く」などという、バカげた妄想を抱いている三流アホ経営者が後を絶ちません。大幅昇給なんかしても、感謝しているのは長くて3か月ぐらいです。3カ月も経ってしまえば、自分の実力に見合った当然の給料と思っています。

ですから、給料を上げても決して社員のモチベーションは上がりません。
一方、給料を下げたり安い給料のままだったりすると、社員のモチベーションは下がります。つまり給料は、社員のモチベーションを上げる要因ではなく、下がる要因なのです。

PROFILE

曽根 康正

曽根 康正

SMCグループ代表、1959年(昭和34年6月8日)に岐阜県多治見市で生まれる。 「社外重役の立場から専門能力を発揮し中小企業を支援する」 というグループ経営目標のもと、東海エリアにおいてNo.1の会計事務所を目指す。

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