投稿日:2026年08月30日
更新日:2026年08月17日
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「クラウド会計という言葉は聞いたことがあるけれど、本当に自社に必要なのだろうか?」
このような疑問を持つ経営者や経理担当者は少なくありません。
近年は電子帳簿保存法やインボイス制度への対応に加え、経理業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、多くの中小企業でクラウド会計ソフトの導入が進んでいます。国税庁もクラウド会計を経理デジタル化の第一歩として紹介しており、金融機関や請求書システムとの連携による業務効率化を推進しています。
この記事では、クラウド会計の基本から、導入するメリット・デメリット、向いている企業、導入時の注意点まで、税理士の視点でわかりやすく解説します。
クラウド会計とは、インターネット経由で利用する会計ソフトです。
従来のインストール型ソフトとは異なり、データはクラウド上で管理されます。そのため、会社だけでなく自宅や外出先からでも利用できます。
また、
などと連携でき、自動で仕訳候補を作成できる点も大きな特徴です。
近年ではAIによる仕訳提案機能も進化し、入力作業を大幅に削減できるようになっています。
野球・サッカー・ライブの観戦チケットは経費になる? 福利厚生費・交際費・消費税の違いを解説銀行やカードの利用履歴を自動取得できるため、
を減らせます。
経理担当者の負担軽減につながります。
売上や利益をいつでも確認できるため、
を早く行えます。
経営判断のスピード向上にもつながります。
インターネット環境があれば利用できるため、
からでも確認・入力できます。
現在、多くのクラウド会計ソフトは電子帳簿保存法への対応機能を備えています。
さらに令和7年度税制改正では、デジタルインボイスと帳簿の自動連携を前提とした「デジタルシームレス保存」が新設され、対応ソフトの活用が期待されています。
クラウド会計では税理士と同じデータを確認できます。
資料の郵送やデータ送付が不要になり、
もスムーズになります。
もちろん、メリットだけではありません。
クラウド会計はサブスクリプション型が一般的です。
長期間利用する場合は、総コストも考慮する必要があります。
通信環境が悪い場所では利用しづらい場合があります。
銀行連携や勘定科目の設定など、導入初期には一定の準備が必要です。
税理士と一緒に設定すると、その後の運用がスムーズになります。
従来ソフトから切り替える場合は、操作方法の違いに戸惑うことがあります。
経理業務を効率化!DX(デジタルトランスフォーメーション)推進を徹底解説次のような企業には特におすすめです。
一方で、
という企業では事前検討が重要です。
クラウド会計を選ぶ際は、価格だけで判断しないことが重要です。
例えば、
などを比較しましょう。
また、自社の業務フローに合うかどうかも重要なポイントです。
経営者のための経営戦略ガイド|財務指標を知るべき理由と基本的な見方を徹底解説クラウド会計は「導入すること」が目的ではありません。
本当に重要なのは、
ことです。
導入時の初期設定や運用ルールによって、得られる効果は大きく変わります。
そのため、導入前に税理士へ相談し、自社に合った運用方法を決めることをおすすめします。
紙の請求書と手入力中心で経理処理に毎月約40時間を要していましたが、クラウド会計と請求書システムを連携した結果、入力作業を大幅に削減。月次決算の早期化により、資金繰りや利益状況をタイムリーに把握できるようになりました。
現場ごとの経費精算や領収書管理を紙で行っていたため、月末になると経理担当者の負担が大きくなっていました。
クラウド会計と経費精算システムを連携したことで、社員がスマートフォンで領収書を撮影するだけでデータを取り込めるようになり、入力作業が大幅に削減。経費の集計漏れや転記ミスも減少し、決算時の作業負担も軽くなりました。
店舗の売上データを毎日会計ソフトへ手入力していましたが、POSレジとクラウド会計を連携したことで売上データを自動で取り込めるようになりました。
毎日の入力時間が短縮されただけでなく、店舗ごとの売上や利益をリアルタイムで確認できるようになり、商品の仕入れや在庫管理にも役立っています。
テレワーク中心の働き方を採用していましたが、インストール型会計ソフトでは経理担当者しかデータを確認できず、不便さを感じていました。
クラウド会計へ切り替えたことで、経理担当者・経営者・税理士が同じデータをリアルタイムで確認できるようになり、オンラインで月次報告や経営会議を進められるようになりました。
フリーランスとして事業を営んでいましたが、銀行明細やクレジットカードの利用履歴をすべて手入力していたため、確定申告前になると記帳作業に追われていました。
クラウド会計を導入し、銀行口座やクレジットカードを連携したことで、自動で仕訳候補が作成されるようになり、記帳にかかる時間を大幅に短縮。確定申告の準備もスムーズになり、本業に充てられる時間が増えました。
仮払金の中身、高額な場合は要注意クラウド会計は、単なる会計ソフトではなく、経理業務全体を効率化し、経営判断のスピード向上にも役立つツールです。
特に近年は、電子帳簿保存法への対応やデジタルインボイスとの連携など、法制度の変化に合わせて機能が進化しています。
一方で、導入効果を最大限に引き出すには、自社の業務フローに合った製品選びや運用設計が重要です。
「どのクラウド会計ソフトを選べばよいかわからない」「導入後の運用まで相談したい」という場合は、税理士に相談しながら進めることで、よりスムーズに経理DXを実現できます。
SMC税理士法人にはクラウド会計に強い税理士が在籍していますのでお気軽にご相談ください。
SMC税理士法人では、金融機関OBや税理士をはじめ経験豊富なプロが御社の円滑な 帳簿・決算書作成 をサポートいたします。お電話やお問い合わせフォームから相談可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
クラウド会計はインターネット経由で利用でき、常に最新版へ自動更新されます。複数拠点からアクセスしやすく、金融機関などとのデータ連携も充実しています。
多くの主要クラウド会計ソフトが対応していますが、対応範囲や運用方法は製品によって異なります。導入前に対応状況を確認しましょう。
あります。記帳や請求書管理の効率化に加え、税理士とのデータ共有が容易になるため、少人数で経理を行う事業者ほど効果を実感しやすいでしょう。
いいえ。入力作業は減りますが、取引内容の確認や経営判断には人のチェックが欠かせません。
マネーフォワード、freee、弥生会計Nextに対応しております。なお、弥生会計(会計Next)「プラチナ会員」、マネーフォワード「プラチナメンバー」、freee「5つ星認定アドバイザー」、それぞれ最高ランクの認定です。
このコラムの著者 : 長縄 龍哉
会計税務を中心に皆様の支援をしております。経営において、会計税務は切り離すことのできないものです。経営の意思決定を行う上で、指標の一つに会計があります。皆様がよりよい経営ができるよう、会計税務の支援を通じて、経営サポートを行うことを心がけています。また、SMCグループは、会計税務だけではなく、様々なサポートを行っております。お気軽にご相談ください。皆様の経営のサポーターとして、尽力いたします。