投稿日:2026年04月09日
更新日:2026年06月09日
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40代は老後資金形成における重要な転換期であり、企業型確定拠出年金の運用成果が将来を大きく左右します。
しかし、具体的にどのような資産配分にすれば良いか悩む方も少なくありません。
この記事では、40代の方が失敗しないための運用の基本原則から、リスク許容度に応じた具体的な配分割合のモデル、そして定期的な見直しの方法までを解説します。
目次
40代は20代や30代よりも老後が現実的な目標となり50代のように守りの運用に入るにはまだ時間がある資産形成において非常に重要な時期です。
一般的に収入が安定し掛金額も増えるため配分見直しの効果が出やすいという特徴があります。
20年程度の運用期間が見込める40代はリスクをある程度取りながら資産の成長を期待できる最後のチャンスともいえます。
入社時に設定したまま元本確保型商品に偏っている場合この機会を逃すと十分な老後資金を準備することが難しくなる可能性があります。
そのため自身のライフプランやリスク許容度を再確認し資産配分を最適化することが求められます。
企業型確定拠出年金で失敗しないためには、資産運用の基本となる「長期・積立・分散」の3つの原則を理解することが不可欠です。
この制度は、毎月一定額を積み立て(積立)、60歳まで引き出せない(長期)仕組みであるため、加入者は自然と2つの原則を実践できます。
したがって、最も意識すべきは「分散」です。
具体的には、値動きの異なる複数の資産(アセットクラス)に分けて投資することを指します。
例えば、株式と債券、国内と海外のように投資対象を分けることで、ある資産が値下がりしても他の資産でカバーし、全体のリスクを抑えながら安定的な運用成果を目指します。
この分散の考えに基づいた配分割合の決定が、運用の成功を左右する鍵となります。
資産配分を考える上で、万人に共通する唯一の正解はありません。
どの程度のリスクを受け入れられるかという「リスク許容度」は、年齢や収入、家族構成、性格などによって個人差があるためです。
ここでは、ご自身の考えに近いモデルを見つけられるよう、3つの異なるリスク許容度に応じた配分割合のモデルを紹介します。
これらのモデルを参考に、自分に合った資産配分を検討してみてください。
元本割れのリスクをできるだけ避け、着実に資産を増やしたいと考える安定重視型の方には、元本確保型商品や債券の比率を高める配分が適しています。
具体的な配分割合の例としては、「元本確保型30%、国内債券30%、国内株式20%、外国株式20%」などが考えられます。
この配分では、資産の6割を価格変動の少ない安定的な商品で固めつつ、残り4割を株式に振り分けることで、インフレによる資産価値の目減りを防ぎながら、わずかなリターンを狙います。
大きな収益は期待できませんが、市場が大きく変動した際の影響を最小限に抑え、精神的な負担を減らしながら運用を続けられる点がメリットです。
リスクを一定程度受け入れつつ、資産の成長も期待したいと考える多くの40代の方に適した標準的な配分がバランス型です。
攻めの商品である株式と、守りの商品である債券をバランス良く組み合わせることで、リスクを分散しながらリターンを狙います。
具体的な配分割合としては、「国内株式25%、外国株式35%、国内債券20%、外国債券20%」のように、株式の比率を60%程度に設定するものが一例です。
特に成長が期待される外国株式の比率をやや高めにすることで、世界経済の成長を取り込みます。
リスクとリターンのバランスが取れたこの配分は、40代における資産形成の中核となり得る選択肢です。
退職までに20年程度の期間があり、ある程度の価格変動リスクを許容できる方には、積極運用型の配分が選択肢となります。
このモデルでは、高いリターンが期待できる株式、特に外国株式への投資比率を高く設定します。
具体的な配分割合の例として、「国内株式20%、外国株式60%、国内債券10%、外国債券10%」のように、資産の80%以上を株式に振り分けます。
短期的な市場の変動によって資産価値が大きく増減する可能性はありますが、長期的な視点で見れば世界経済の成長の恩恵を最大限に受けることが期待できます。
iDeCoやNISAなど他の資産で安定的な運用を行っている方が、企業型DCではリスクを取るという戦略にも適しています。
目標とする資産配分が決まったら、次にその配分を実現するための具体的な運用商品を選びます。
多くの企業型確定拠出年金では、同じ資産クラス(例:外国株式)の中にも複数の商品が用意されていることが一般的です。
商品の種類や特徴を正しく理解し、自分の運用方針に合ったものを選ぶことが、効率的な資産形成につながります。
ここでは、商品選びの基本的な考え方について解説します。
投資信託は、運用手法によって「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類に大別されます。
インデックスファンドは、日経平均株価や米国のS&P500といった特定の市場指数(インデックス)に連動する運用成果を目指す商品です。
市場全体に投資するため、運用にかかる手数料(信託報酬)が低い傾向にあります。
一方、アクティブファンドは、専門家であるファンドマネージャーが独自の調査に基づいて銘柄を選び、市場平均を上回るリターンを目指します。
その分、信託報酬はインデックスファンドより高めに設定されています。
長期運用ではコストの差が最終的なリターンに大きく影響するため、特別な理由がなければ低コストのインデックスファンドを基本に選ぶのが合理的です。
複数の商品を自分で組み合わせて配分を管理するのが面倒だと感じる方には、バランス型ファンドが適しています。
これは、国内外の株式や債券、REIT(不動産投資信託)など、複数の資産クラスを一つのパッケージにまとめた商品です。
商品ごとに「株式50%:債券50%」といったように、あらかじめ決められた比率で資産が配分されており、投資家はその比率を選ぶだけで手軽に分散投資を始められます。
また、市場の変動で崩れた資産配分を元の比率に戻す「リバランス」も自動で行ってくれるため、運用の手間がかからない点が大きなメリットです。
ただし、信託報酬は個別のインデックスファンドを組み合わせるよりも高くなる傾向があります。
ターゲットイヤーファンドは、投資家の退職予定年など、あらかじめ設定された目標年(ターゲットイヤー)に向けて、資産配分を自動的に変更してくれる仕組みの投資信託です。
具体的には、運用開始当初や若い時期は株式の比率を高くして積極的にリターンを狙い、目標年が近づくにつれて徐々に債券などの安全資産の比率を高め、リスクを低減させていきます。
年齢やライフステージの変化に合わせて資産配分を自分で見直す手間が省けるため、一度設定すればあとは任せておきたいという方に最適な商品です。
自分の退職予定年に合ったファンドを選ぶだけで、長期的な資産形成におけるリスク管理を自動化できます。
企業型確定拠出年金の運用状況を最適に保つためには、定期的な見直しが欠かせません。
その具体的な手段が「配分変更」と「スイッチング(預け替え)」です。
この2つは似ているようで目的が異なるため、その違いを正しく理解し、自分の運用方針に合わせて適切に使い分けることが重要です。
これらを活用することで、当初設定した理想の配分割合を維持し、より効果的な資産形成を目指せます。
「配分変更」とは、これから拠出される毎月の掛金で購入する商品の種類と、その割合を変更する手続きのことです。
この手続きは、あくまでも将来の積立分にのみ適用され、これまで積み立ててきた資産(積立残高)には影響を与えません。
例えば、これまで「元本確保型100%」で積み立てていたものを、来月からは「外国株式インデックスファンド100%」に変更するといった使い方ができます。
年齢が上がりリスク許容度が変化した際や、今後の市場見通しに基づいて投資方針を見直したい場合に活用します。
多くの運営管理機関では、手数料なしでいつでもオンラインから手続きが可能です。
「スイッチング(預け替え)」とは、現在保有している商品を一度売却し、その資金で別の商品を購入する手続きです。配分変更が将来の掛金に対するものであるのに対し、スイッチングは過去に積み立てた資産全体を対象とします。これにより、ポートフォリオ全体を自分の目標とする資産構成に修正できます。例えば、株式市場の上昇で株式の比率が高くなりすぎた場合に、利益が出ている株式ファンドの一部を売却して債券ファンドに乗り換える(リバランスする)といった活用法が考えられます。
スイッチング自体に直接的な手数料がかからない場合が多いですが、商品によっては信託財産留保額や解約控除といった費用が発生する場合があります。また、売買には数日を要する場合がある点には留意が必要です。
資産配分の見直しは、頻繁に行う必要はありません。
短期的な市場の動きに一喜一憂して売買を繰り返すと、かえって運用成績を悪化させる可能性があります。
基本的には、年に1回、自身の誕生日や会社の事業年度末など、決まった時期に定期的にポートフォリオを確認する習慣をつけるのがおすすめです。
また、定期的な見直しに加えて、2022年のように世界的な金融情勢の変化で市場が大きく変動した際や、結婚や昇進などでライフプランに変化があった際も、資産配分を見直す良いタイミングです。
現在の配分が当初の目標からずれていないか、今の自分のリスク許容度に合っているかを確認し、必要に応じてリバランスを行いましょう。
40代は、企業型確定拠出年金の配分を見直し、老後資金形成を本格化させる上で非常に重要な時期です。
まずは自身のリスク許容度を把握した上で、「安定重視」「バランス」「積極運用」といったモデルを参考に、具体的な資産配分を決定します。
商品を選ぶ際は、長期的なコストを意識してインデックスファンドを基本に据え、運用に手間をかけたくない場合はバランス型ファンドやターゲットイヤーファンドも有効な選択肢となります。
年に一度を目安に定期的な見直しを行い、「配分変更」や「スイッチング」を活用して資産のメンテナンスを継続することが、将来の安定した資産形成につながります。
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はい。受取まで約20年の運用期間がある40代は、複利効果を活かして資産を成長させるチャンスが十分にある重要な時期です。
おすすめしません。インフレで現金の価値が目減りするリスクがあるため、一部は株式などの投資信託を組み入れることが推奨されます。
株式60%・債券40%程度の「バランス型」が標準的ですが、リスク許容度に合わせて株式比率を調整するのが基本です。
長期運用ではコストの低さが重要になるため、手数料(信託報酬)が安いインデックスファンドを軸に選ぶのが合理的です。
両方です。これから積み立てる分は「配分変更」で整え、すでに貯まった資産の偏りは「スイッチング」で修正(リバランス)します。