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企業型確定拠出年金のおすすめ商品ランキング|年代別の配分と選び方

投稿日:2026年03月05日

更新日:2026年06月09日

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この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

企業型確定拠出年金(401k)の加入者が直面する商品選びの課題に対し、2025年現在の情報を基におすすめ商品をランキング形式で紹介します。
この記事では、具体的な商品の選び方から、20代、30代、40代、50代といった年代別の資産配分(ポートフォリオ)例、運用時の注意点までを網羅的に解説します。

ご自身の勤務先が提示する商品ラインナップの中から、最適な選択をするための判断材料を提供します。

目次

企業型確定拠出年金の商品は大きく2種類!元本確保型と元本変動型の違い

企業型確定拠出年金で選択可能な商品は、元本確保型と元本変動型の2種類に大別されます。
元本確保型は定期預金や保険などで構成され、元本割れのリスクがない代わりにリターンは非常に少ないです。

一方、元本変動型は主に投資信託であり、元本割れのリスクを伴いますが、長期的に大きなリターンが期待できます。
どちらの種類の資産をどの程度組み合わせるかが、将来の資産額を左右します。

元本は保証されるがリターンが低い「元本確保型」

元本確保型は、拠出した元本を基本的に保証する金融商品群です。代表例として、定期預金や保険商品である利率保証型年金保険(GIC)が挙げられます。これらの商品は、満期まで保有すれば元本が保証される場合が多く、投資リスクを極力避けたい方や、退職を間近に控え資産を安定させたい方に適しています。ただし、定期預金は中途解約時に、期間に応じた中途解約利率が適用される場合があります。また、利率保証型年金保険(GIC)は中途解約すると解約控除が適用され、元本割れする可能性がある点には注意が必要です。

しかし、その安全性と引き換えに、得られるリターンは極めて低いのが現状です。現在の低金利環境では、物価上昇率(インフレ率)を下回る運用成果しか期待できず、実質的な資産価値が減少する可能性も考慮しなければなりません。

元本割れリスクはあるが大きなリターンが期待できる「元本変動型」

元本変動型は、主に投資信託(ファンド)を指し、その運用成果によって資産額が日々変動する商品です。
国内外の株式や債券などに分散投資することで、経済成長の恩恵を受け、元本確保型を上回るリターンを目指します。
価格変動により元本割れの可能性はありますが、企業型確定拠出年金のような長期にわたる積立投資では、リスクが時間によって平準化されやすいという特徴があります。

特に、運用期間を長く確保できる若い世代にとっては、複利効果を最大限に活用して効率的に資産を増やせる可能性を秘めています。
多種多様なファンドから、自身の投資方針に合ったものを選択できます。

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【迷ったらコレ】企業型確定拠出年金でおすすめの投資信託(元本変動型)ランキング

どの投資信託を選べばよいか迷う場合、まずは運用コスト(信託報酬)が低く、特定の市場指数に連動するインデックスファンドが有力な選択肢となります。

ここでは、多くの企業で採用実績があり、人気も高い代表的な銘柄の投資対象をランキング形式で紹介します。
例えば、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXISSlimシリーズや、ニッセイアセットマネジメントの購入・換金手数料なしシリーズなどが有名です。
ご自身の会社のリストにあるか確認してみましょう。

第1位:全世界株式(オール・カントリー)|全世界の企業に分散投資

全世界株式(オール・カントリー)型のインデックスファンドは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)などの指数に連動し、これ一本で日本を含む先進国から新興国まで、世界中の企業の株式に分散投資できる商品です。

最大のメリットは、特定の国や地域の経済情勢に左右されにくい、優れた国際分散効果にあります。例えば、米国株式市場が不調でも、他の地域の成長がそれを補うといった効果が期待できます。他の指数連動ファンドと比較しても、最も手軽にグローバルな分散投資を実現できるため、長期的な視点で世界経済全体の成長を資産形成に取り入れたい方に最適な選択肢と言えます。

第2位:米国株式(S&P500)|成長が期待される米国企業に投資

米国株式(S&P500)型のインデックスファンドは、米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動する運用成果を目指す商品です。
この指数は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場する主要企業約500社で構成されており、世界経済を牽引する多くのグローバル企業が含まれています。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドなどもこの指数に連動します。
これまでの実績から見ても、米国の力強い経済成長を背景に高いリターンを記録しており、今後も技術革新などを通じた成長が期待されています。

全世界株式よりも高いリターンを狙いたい、米国経済の成長性に期待する方に適していますが、投資先が米国に集中するため、カントリーリスクを負うことになります。

第3位:先進国株式|アメリカを中心に安定した国々の企業に投資

先進国株式型のインデックスファンドは、MSCIコクサイ・インデックスなどに連動し、日本を除く主要先進国の株式市場に投資する商品です。
構成国の比率は米国が約7割を占めますが、その他にもイギリス、フランス、カナダ、スイスといった経済的に成熟した国々が含まれます。
米国株式(S&P500)への集中投資を避けつつ、政治・経済が比較的安定している先進国に絞って投資したい場合に適しています。

新興国特有のカントリーリスクを避けながら、グローバルな分散投資の効果を得られるバランスの取れた選択肢です。
世界経済の成長を安定的に享受したいと考える投資家から支持されています。

安全性を重視するなら選びたい元本確保型の商品例

元本変動型のリスクを取らず、着実に資産を確保したいと考える場合、元本確保型の商品が選択肢となります。

特に、退職までの期間が短い方や、投資による資産の目減りを絶対に避けたい方にとっては重要な役割を果たします。これらの商品はリターンが低い反面、元本が保証されるという最大のメリットがあります。ここでは、企業型確定拠出年金のラインナップで一般的に見られる代表的な元本確保型商品を2つ解説します。

定期預金

企業型確定拠出年金における定期預金は、一般的な銀行の定期預金と同じ仕組みを持つ商品です。
預け入れ時に定められた利率が満期まで適用され、元本と利息の受け取りが保証されます。
最大の特長は、預金保険制度(ペイオフ)の対象となる点です。
万が一、取扱金融機関が経営破綻した場合でも、同一金融機関内の他の預金と合算して元本1,000万円とその利息までが保護されます。

この高い安全性から、資産を守ることを最優先する方にとって適した選択肢です。
ただし、現在の低金利環境下では金利が極めて低く、インフレによる資産価値の目減りリスクは避けられません。

利率保証型年金保険(GIC)

利率保証型年金保険(GIC)は、生命保険会社が提供する貯蓄機能を備えた保険商品です。
Guaranteed Investment Contractの略で、契約時に定められた一定期間、保証された利率で運用されます。
定期預金と同様に元本確保型であり、満期時には元本と保証利率に基づく利息を受け取れます。
運用実績によっては追加の配当が支払われる可能性もあります。

預金保険の対象外ですが、代わりに生命保険契約者保護機構によって保護されます。
注意点として、満期前の解約(スイッチング)には解約控除がかかり、元本割れするリスクがあるため、長期で固定する資金での運用が前提となります。

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失敗しない!企業型確定拠出年金の商品を選ぶ2つのポイント

企業型確定拠出年金で将来の資産を効率的に形成するためには、商品の選択が極めて重要です。
単に人気の商品を選ぶのではなく、自身の状況に合わせた戦略的な視点が求められます。

具体的には、運用目標の設定、長期的なコストである手数料への意識、そしてリスクとリターンのバランスを考えた資産の組み合わせが、失敗を避けるための3つの柱となります。
これらのポイントを押さえることで、納得のいく商品選びが可能になります。

ポイント1:運用で目指すリターンと許容できるリスクを明確にする

商品選びの第一歩は、自身が運用に何を求めるかを具体的にすることです。
「どの程度の利益を目指したいか(目標リターン)」と「どのくらいの損失まで受け入れられるか(リスク許容度)」を自問自答してみましょう。
これらの要素は年齢、収入、家族構成、性格などによって個人差があります。
例えば、運用期間が長い20代・30代はリスクを取って高いリターンを追求しやすく、退職が近い50代は資産保全を優先する傾向にあります。

この個人の投資スタンスが、元本確保型と元本変動型のどちらを、どの程度の比率で持つべきかの判断基準となります。

ポイント2:信託報酬(手数料)が低いインデックスファンドを選ぶ

投資信託で運用する場合、保有期間中に継続的に発生する「信託報酬」というコストを必ず確認しましょう。
信託報酬は年率で表示され、日々の基準価額から自動的に差し引かれるため見過ごしがちですが、長期運用ではリターンに大きな影響を与えます。

特に、市場の平均的な動きを目指すインデックスファンドの場合、同じ指数に連動する商品同士では運用成果に大きな差はつきにくいため、信託報酬の低さがそのまま運用成績の優位性につながります。
複数の類似商品で迷った際は、信託報酬が最も低いものを選択するのが合理的な判断です。

【年代別】企業型確定拠出年金のおすすめ資産配分(ポートフォリオ)例

企業型確定拠出年金の資産配分(ポートフォリオ)は、一度決めたら終わりではなく、ライフステージの変化に応じて見直すことが望ましいとされています。
特に年齢は、リスク許容度を測る重要な指標です。

ここでは、年代ごとの一般的なリスク許容度に基づいた、元本確保型と元本変動型の資産の割合や、その内訳のモデルケースを紹介します。
これらはあくまで一例であり、ご自身の状況に合わせて調整するための参考としてください。

【20代・30代】積極的にリターンを狙う資産配分例

20代・30代は、長期的な運用期間を確保できるため、短期的な市場の価格変動に過度に反応することなく、リスクを考慮しつつも高いリターンを目指す運用が選択肢の一つとなり得ます。

複利効果を期待し、資産配分においては、元本変動型の商品を組み入れる積極的なポートフォリオも検討できます。しかし、株式ファンドに100%割り振る以外の方法も存在します。例えば、安定的な成長が期待できる商品を中核に据え、高リターンを目指す商品を補完的に組み合わせる「コア・サテライト戦略」も考えられます。成長が期待される「全世界株式」や「米国株式」などのインデックスファンドをポートフォリオの中心に据えることで、世界経済の成長の恩恵を長期的に享受し、効率的な資産形成を目指すことが可能です。

【40代】リスクを意識しつつ資産成長を目指す配分例

40代になると、老後の生活がより現実的に視野に入り始め、資産の保全についても意識が高まります。
引き続き資産成長を目指しつつも、大きな損失は避けたいと考える時期です。

そのため、資産配分は元本変動型の割合を70~80%程度に少し引き下げ、残りの20~30%を定期預金などの元本確保型に振り分けるポートフォリオが考えられます。
元本変動型の内訳も、株式ファンドだけでなく、株式とは異なる値動きをする傾向のある債券ファンドを組み入れることで、ポートフォリオ全体のリスクを抑制する効果が期待できます。

【50代以降】資産を守りながら安定運用を目指す配分例

50代以降は、年金の受け取り開始が視野に入ってくるため、運用方針を「増やす」から「守る」へと見直すことを検討する時期と言えるでしょう。これまでに積み上げた資産を減らさないことを優先し、安定的な運用を心がけることが考えられます。

具体的な資産配分については、個人のリスク許容度や状況によって様々ですが、一般的にはポートフォリオの安定性を高めるために、元本確保型の割合を増やす選択肢があります。また、元本変動型資産においても、株式ファンドの比率を見直し、価格変動が比較的小さい国内債券ファンドなどの比重を高めることで、リスクを抑えた運用を目指すケースもあります。ただし、50代以降でも成長重視型のリスク資産配分を推奨する考え方もあり、最適な資産配分は一概には言えません。

企業型確定拠出年金の投資信託の選び方|初心者向けおすすめ商品と組み合わせ

企業型確定拠出年金の商品選びに関するよくある質問

企業型確定拠出年金の商品選択を進める中で、さまざまな疑問が生じることがあります。
例えば、元本確保型のみでの運用が適切か、一度選んだ商品は変更できるのか、といった点は多くの方が気になるポイントです。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)との関連性についても関心が寄せられます。
ここでは、そうした商品選びに関する頻出の質問とその回答をまとめ、皆さんの疑問解消を図ります。

Q. とりあえず元本確保型だけ選んでおくのはダメですか?

元本割れしない安全性は魅力ですが、おすすめはしません。
現在の低金利ではリターンがほとんど期待できず、物価上昇(インフレ)によって資産価値が実質的に目減りするリスクがあるためです。

長期的な資産形成を目的とする制度の趣旨を踏まえると、ある程度のリスクを取ってリターンを目指す投資信託を組み合わせることが望ましいです。

Q. 選んだ商品は後から変更できますか?

はい、いつでも変更可能です。
現在保有している商品を売却して別の商品に買い換える「スイッチング」と、毎月の掛金で購入する商品の種類や比率を変える「配分変更」ができます。

これらの手続きは、運営管理機関のウェブサイトなどで簡単に行えます。手続き自体に直接的な手数料はかかりませんが、商品によっては信託財産留保額や解約控除が発生する場合があります。ライフステージの変化に合わせて見直しを行いましょう。

Q. 会社のリストにおすすめされた商品がありません。どうすればいいですか?

特定の商品名がなくても問題ありません。
注目すべきは「eMAXISSlim」といった商品名ではなく、「全世界株式」や「S&P500」といった投資対象です。
ご自身の会社のリストから、投資したい対象と同じ指数に連動するインデックスファンドを探してください。

複数候補がある場合は、信託報酬(手数料)が最も低いものを選ぶのが合理的です。

まとめ

企業型確定拠出年金の商品選択は、まず「元本確保型」と「元本変動型」の基本的な特性を理解することから始まります。
次に、自身の年齢やリスク許容度に基づき、両者の資産配分を決定します。
元本変動型である投資信託を選ぶ際には、投資対象とする地域や資産(株式、債券など)を明確にし、その中で信託報酬が低い商品を選ぶのが基本原則です。

本記事で提示したランキングや年代別のポートフォリオ例は一般的なモデルケースです。
最終的には、ご自身の勤務先が提供する商品ラインナップと個々の運用方針を照らし合わせて、最適な商品を判断します。
運用開始後も、年に一度は資産状況を確認し、必要に応じて配分の見直しを検討するとよいでしょう。

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よくあるご質問

元本確保型と元本変動型、どちらを優先すべきですか?

運用期間が長い方は、物価上昇による資産目減りを防ぎ、複利効果を狙える「元本変動型(投資信託)」を優先するのが一般的です。

「全世界株式」と「米国株式」で迷ったらどう選べばいい?

究極の分散投資でリスクを抑えたいなら「全世界株式」、米国企業の高い成長力に期待し、より高いリターンを狙いたいなら「米国株式」を選びましょう。

「利回り」は年利何%くらいを目指せばいいのでしょうか?

運用期間やリスク許容度によりますが、株式中心のインデックス運用であれば、長期的に年利3〜5%程度を一つの目安にするのが現実的です。

インフレ(物価上昇)対策にはどの商品が一番効果的ですか?

「株式(元本変動型)」です。企業の利益や株価は物価上昇に連動しやすいため、現金の価値が下がるインフレ局面では、定期預金よりも資産を守れる可能性が高いです。

資産配分の「見直し(リバランス)」はどのくらいの頻度ですべき?

頻繁に行う必要はありません。「年に1回」、または自分の誕生日や年末など決まった時期に、当初の目標配分から大きくズレていないか確認するだけで十分です。

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このコラムの著者 : 宍戸沙綾

株式会社SMC総研:株式会社日本企業型確定拠出年金センター 企業型DC導入支援グループ
AFP(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)/DCプランナー2級 
前職で税理士法人グループの保険代理店に所属し、税務の観点から企業にとっての最適な金融商品の提案を実施。その経験を活かし、現在は企業型確定拠出年金の導入を多数支援。提携先の税理士事務所や大手保険会社との共催セミナーの主催や社内勉強会を実施。経営者の想いに寄り添い、「経営者と従業員の資産最大化」をサポートしている。

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