皆さん、経営で重要なことは何だと思いますか。

それは利益を出すこと、そしてキャッシュを残すことです。

そして、そのために重要な要素が売上と人件費です。
利益を出すためには、経営計画を作り、売上を上げて経費を削減することが必要なのですが、その中でも特にこの2つのコントロールが経営には欠かせません。

そんな重要な要素である売上と人件費の重要度の割合は、会社の規模や経営状況によって変わってきます。
会社の規模がまだ小さく従業員が少ないうちは、売上を上げていくことが最重要課題です。
そして組織が大きくなっていくにつれ、売上と共に人件費の重要性の比重が大きくなってきます。

なぜこのような関係性になるのか見ていきましょう。

組織的に売上を伸ばす

組織が大きくなる過程で、売上を伸ばすことについて仕組み化していきます。
売上を伸ばす仕組みができてくると、あとはその仕組みをうまく使えるように、従業員を雇用し成長させて行くという段階に入ります。

しかし、売上の仕組み化がうまくできておらず、いつまでも経営者自身が走り回らなければならないような組織の体制では、人を雇ってもなかなかうまく行きません。これは経営者など限られた人でしか出来ないような経営状況だからです。

限られた人以外でも売上を上げる仕組みを作り上げることができるようになれば、組織が大きくなる可能性が広がってきます。またその取り組みも経営計画の中に入れる必要があります。

適正な人件費とは

では、人はいつ何人雇用すればいいのでしょう?人が辞めたから、忙しいから、という理由で採用していませんか?
人件費は会社の経費の中でも非常に大きな費用です。

会社の適正人員は何人か、売上(売上総利益)に対して人件費を払い過ぎていないか等、しっかり把握し経営計画に織り込むことが必要です。

ただ、人件費は将来の投資でもあります。売上を上げていくために、新たな事業を展開するために、先に人を雇用しなければいけない局面も出てくることでしょう。そんな時、十分なキャッシュがあれば、人を採用することが出来るのです。

つまり売上と人件費と合わせて、キャッシュをコントロールしていくことも重要です。

ところでなぜ会社が潰れてしまうかわかりますか?

会社が潰れる理由は、お金=キャッシュがなくなるからです。
黒字倒産という言葉をお聞きしたことはありますか?売上があり利益があっても、キャッシュがなくなれば倒産してしまうのです。
したがって、会社=経営にとって大事なもの、重要なものは、「売上」「人」「キャッシュ」です。

この3つをコントロールし、しっかり把握し、安定した経営を自ら操縦していきましょう。

人を採用するタイミング


また「人」に関してお客様からご質問をいただきます。
「人を雇ってもいいですか?人を雇ってしまうと赤字になってしまいます。どうしたらいいですか?・・・。」

赤字とは売上より経費が大きい状態を指します。損益計算上では人件費は経費ですので、経費が増えたら赤字になることもあります。

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しかし赤字になることで会社が潰れるわけではありません。会社はキャッシュがなくなるから潰れるのです。

つまり人を雇うかどうかの1つの基準にするのは、赤字かどうかではなく、キャッシュがあるかどうかです。

その採用者に対して支払う年収分のキャッシュが確保さえされていれば、採用した従業員が一年間1円も稼がなくても会社は潰れないのです。

手元のキャッシュが不安な場合、当座貸越の枠を確保しておいたり、長期借入によるキャッシュを準備しておいたりすると良いでしょう。

まとめ

赤字を覚悟で将来の投資として人を採用したとしても、やはり経営者は黒字に出来るように教育や指導をしたり、なんとか売上をあげようと努力したりするはずです。
採用することで売上を伸ばし、会社を大きくしていきます。

キャッシュを確保し、会社の将来のために人を雇用し、売上を伸ばす。
「キャッシュ」「人」「売上」の関係を把握し、会社を成長させる経営計画を作りましょう。

投稿者プロフィール

菱刈 満里子
菱刈 満里子
大学卒業後、大手証券会社、文部科学省研究室秘書等を経験後SMC税理士法人に入社。
会計・税務業務に13年間携わった後、経営計画を中心とした未来経営に軸足を移す。
のべ150社以上の経営計画を作成、経営支援を行っている。